洲之内徹さんの「気まぐれ美術館」という本の中に、田畑あきら子という女性の絵「油」がカラー刷りで出ています。この透明感に魅せられて、是非一度実物を見たいと思っているんですが、その機会がなかなか来ません。
今年は彼女の没後50年ということです。新潟の方ではやっていたようですけど、ちょっと遠い。
1940年生まれ1969年没。28歳。癌でした。
神に気に入られてしまうとみんな夭折してしまうんですかね。自殺にしろ病死にしろ事故死にしろ、夭折とはそんな気がしてならない。そしてすべての人という訳ではないが、夭折した人のなかには生き急がなければならない理由がありました。後世に残る仕事を成し遂げるには時間がない。そういってよい作品を命懸けで作るんですね。自分が近く死ぬと分かっていなくても。
「田畑あきら子」で検索すると彼女の「油」という絵が出てきます。これは眩しい。そして自由な空間を所有している画家であることがいっぺんでわかります。今生きていれば80になろうという女性ですが、テレビに出ているそこいらへんの20代アイドルと変わらないチャーミングなお顔立ちをしていて、そこに載ってる彼女自身の詩も明らかに現代の詩です。是非ご覧ください。
さて、本日の曲を。
昨日は吉田拓郎でした。女拓郎といわれた(?)中島みゆきが思いだされます。
なんですかね。この日本の情念。けっして歌謡曲ではないし、演歌でもない。フォークでもないし、ニューミュージックでもない。中島みゆきというジャンルなんですよ。そう、長く愛されるのはその人のジャンル(強烈な個性)を持っているぐらいじゃないとダメなのかもしれませんね。今日取り上げた田畑あきら子さんのように。
この頃口を突いて出るのはこの曲です。出ないかな。
あ~、ダメだ。彼女の曲って出ないんですよね。カバーでは彼女の味が出ません。
というわけで、別の曲を。
ガラッと変わって、セサミストリートのテーマ曲を掛けます。前から掛けたかったんだ。