【観劇記録】
2009年1月24日(土) 11時公演 東京宝塚劇場
夢の浮橋 Apasionado!!
「源氏物語千年紀頌」と「夢の浮橋」の前に付いているので、「頌」の意味を調べてみました。「頌」とは、褒め称えることだそうです。昨年は、「源氏物語」が確認されてから千年経った年だったため、いろいろな舞台などが上演されたり、行事がありました。
源氏物語は、大好きで円地源氏、与謝野源氏を読んだり、田辺聖子氏の「新源氏物語」を読みましたが、宇治十帖に行くまでに息切れしてしまいました。(「新源氏物語」は宇治十帖はありませんが。)「あさきゆめみし」できちんと読んだだけでした。
今回のお芝居は、主人公が匂宮なので、最初は頭の切り替えが大変でした。また、頭の中で「源氏物語」の相関図を思い出しながら観劇しました。
匂宮役の瀬奈さん。本当に名前のとおりに匂うがことくの貴公子ぶり。あさこさんは、「あかねさす紫の花」で大海人皇子を好演していましたが、和物も良く似合いますねラストシーンが今のあさこさんのようでちょっと哀しかった
薫役の霧矢さん。光源氏と血が繋がっていないという屈折した心を持った、ちょっと影のある薫を表現していたと思います。
とても心に残ったのが光源氏役の萬あきらさん。傀儡の動きは、さすがダンサー光源氏としての登場のときも紫の上の影を感じられて、さすがベテランだと思いました。
大野先生の大劇場デビュー作は、大成功ですね
「Apasionado!!」は、スペイン語で熱とか情熱的なという意味だそうですが、本当に熱いショーでした私は、前世はスペイン人ではないかと思っているくらい、スペイン物には血が騒ぎます。
(追記)
大事なこと忘れていましたプロローグのあさこさん、小林幸子さんみたいで度肝を抜かれましたインパクトがあって観客の心をガッチリ掴んでいたと思います
(追記終わり)
「ヴァレンチノ」の場面は、小池先生の「ヴァレンチノ」を思い出しました。
「熱帯夜」の場面は、男役さんが女役たまに、こういうシーンがあると何だかドキドキしちゃいます「黒い衣装のセクシー美女は誰」とオペラグラスにかじりついたら、何と越乃りゅうさまではないですかプログラムを後で確認すると「ネグロロサ」、黒薔薇大人の女という感じで素敵でした
ロケットでは、今回の公演で退団の涼城まりなさんが、モナSでセンターで踊っていました。ちわわちゃん、いえ私はまゆちゃんという方がしっくり来ます、まゆちゃんが最後に良い役をもらって本当に良かったと思ったら、ちょっと涙ぐんでしまいました。まゆちゃんのことは、予科生の頃からちょっと知っていて、女優の細川直美さんに似てかわいいと言っていたのです。タップダンスが上手で、文化祭でタップダンスの場面をもらっていました。なので、「ME AND MY GIRL」でランベス・クィーン役をもらえて良かったと思っていました。知っている85期生の退団は、本当に淋しいです
フィナーレで、あさこさんのデュエットダンスがないのは淋しいです。やはり、宝塚はトップコンビがいないと何か一味足りないケーキのようです。
もう1回見たい公演でした。今年から公演日数が少なくなったので、最初から計画を立てておかないと見る機会を失ってしまうし、チケットも入手難になってしまいます。見てからもう一度というのは、難しいですね。