点滴を取られたな、薬入ってきてるな…痛…と思っていたらいつの間にか寝ていて「〇〇さーん」と起こされた。気がついたら手術か終わっていた。
テープでかぶれると言っていたので麻酔科医が「あ、(顔の)テープ剥がしたら赤くなってる、これは被れやすいかもね」と言っていたのは覚えている。次は「〇〇さーん、病室行くよ。切開したらすぐ癌があって乳頭は残せませんでした」と主治医が言っているのが聞こえた。
とにかくその時は眠たくて眠たくて頷くしかできなかった。
手術が終わって酸素と尿道カテーテルが抜けるまではベッド上安静と言われていたので大人しくしていた。気だるくて気持ち悪くて何もしたく無い感じが続いていた。本当に不思議な経験だった。麻酔すごい…!
いよいよ手術当日の朝が来た。
手術で全身くまなく見られるのを知っていたので、眠れなかったのもあり、もう一度シャワーを浴びよう…と全身を綺麗にした。
手術前日の夜、消灯時間まで家族からのビデオ通話に癒された。また、早朝に上司から「がんばれ」みたいな内容のラインが来て、すごく励みになった。緊張してないもん!と強がってはいたけれど、身近な人たちの気遣いの連絡で心がほぐれたから、やっぱり緊張していたんだと思う。手術予定日に緊張なんかしない、という謎の強がりがあった。
朝一番に手術室看護師さんのお迎えがきて、手術室まで歩いて行った。
手術台に乗り、プライバシーを守られつつパンツ一丁にされ、ベッドに横たわらされた。
手術台の上で名前や左右の確認などがされた。点滴もとられ、同時にモニターもつけられた。
点滴挿入後、準備が整った所で「じゃあ眠くなりますよ〜」と麻酔科医の声が聞こえた。眠くなる前に、チラッと主治医の顔を見ることができた。主治医は無言でこちらを見ていた。手術室ではこんな出立なんだな〜とか思っていたら意識が無くなった。
あっという間に入院の日が来た。
入院前PCRを無事にクリアし滞りなく入院する事ができた。
4人部屋の窓際で、眺めも良く、3日間の入院だけど快適に過ごせそうだった。
看護師さんから入院スケジュールやお風呂や消灯時間などの説明を受けた。
入院した病院はシャワー室が割とたくさんあり、空いていれば予約無しに好きな時間に入れるとのことだった。パジャマのレンタルをお願いしていたので、着替えもタオルも好きなだけ使って良くて、とても便利だった。
私は乳房温存+センチネルリンパ節生検の予定だったので入院日に事前の注射が予定されていた。
同じ日に入院した3人位と放射線科へ向かう。
明らかに私が1番年下だった。
自意識過剰かもしれないがチラチラ見られていた気がする。
地下の放射線科に着いたら順番に案内された。上半身だけ着替えをし、無音のテレビが流れる待合室で呼ばれるまで待つ。
注射はめっっっちゃ痛い!と事前に聞いていたのでドキドキしながらベッドに横になった。
写真を撮り、位置を確認し、いざ!ブスーッ!
…意外と平気だった。拍子抜けしつつ放射線科を後にした。
これで翌日の手術まで何も予定は無いので、タリーズでコーヒーを買ったり売店でおやつを買ったりして気ままに過ごした。
全身麻酔どんな感じかな〜傷は痛いかな〜とか色々考えていたら全然眠れなかった。明日どうせ手術で寝かされるからいっか!と開き直り、Netflixを見たり携帯をイジイジして手術日の朝を迎えた。