昨日はどんなイヴを過ごしましたか
クリスマスパーティーの最後に
私がスピーチさせていただいた
お話をお話いたします。
それは、貧しい夫婦が
クリスマスイヴの日に
お互いのプレゼントを買い
プレゼントし合う
オー・ヘンリーの
「賢者の贈り物」です。
ジムが、毎回
懐中時計を見る度、
キレイな鎖ではなく
古い皮紐をつけていたため
こそこそ時間を見ることを
妻のデラは知っていました。
そのためデラは
自分の長い髪の毛を売り
20ドルにして
手持ちのお金と合わせて
プラチナの鎖を買いました。
一方夫のジムは
祖父と父から譲り受けた
大切な懐中時計を売って
デラが欲しがっていた
鼈甲の櫛を買いました。
物語の結末で、
この一見愚かな行き違いは、
「最も賢明な行為であった」
と結ばれています。
デラは、ジムの大好きな
長くて美しい栗色の髪の毛を
切ってしまったので、
夫に嫌われてしまうかもと
不安になります。
ところがジムは
「そんなことで嫌いになる
わけがない。
ただ、その包みを開けたら
なぜ僕がこんな顔をしたか
わかるよ」
と言うのです。
そして、デラは泣き出します
ひと泣きして気を取り直し、
「私の髪の毛はすぐ伸びるわ。
私は懐中時計似合うチェーンを
買ったの。つけるから出して」
「…櫛を買うために
売っちゃったんだ
お互い今使うにはもったいないよ。
しばらく取っておこう」
物語はここで終わります。
お互いがプレゼントしたものは
無駄になってしまったのに
なぜこの物語のタイトルは
「賢者の贈り物」
というのでしょう
それは、お互いを思いやり
自分の一番大切にしている
ものを手放してまで、
相手の喜ぶ顔が見ようとした。
形に残るプレゼント以上に
究極の愛を確認しあえたからです。
大切なものを
手放すことで得られた
大きな喜びと愛と幸せ。
それを教えてくれる物語です。
そしてもうひとつ
良好なパートナーシップを
築くために大切なことを
教えてくれています。
何だかお分かりになりますか?
【動く絵本】賢者の贈り物
[The Gift of the Magi ]
という動画で
確認していただきます。
この続きは
次回に続きますね