金曜日。

 

 
昨日、エアコンがなおって、一安心。
朝から診療室があったかくて、良かったニコニコ
 
 

週に1度の勉強会。

2回に1回は金曜日で私が担当、

2回に1回は水曜日でスタッフが持ち回りで担当。

 

今日は分岐部病変についての

セミナーにしようと思っていましたが、

今年のクリニックの目標や、

勤務体制についてや、

職員駐車場や、

診療予約の取り方や、

新しい器材や・・・などなど、

情報共有したいこと、

相談したいことが山積みだったので、

それらについての連絡&話し合いの会になりました。

 

今年のクリニックの目標

ふふふ、秘密です(笑)

クリニックとしての総合力を高める、

そのために個々の力を高める と言っておきましょうか。

 

青学に習って、

「生活力」「チーム力」「臨床力」を

高めていこうと、宣言しました。

 

その「臨床力」を高めるために、

スタッフには本腰を入れて

歯周病学会認定歯科衛生士取得の準備をしていきましょうと

ハッパをかけました。

 

もろもろの伝達事項のなかで最重要だったのは、

歯周病学会認定歯科衛生士の取得にあたっての

留意事項です。

というのも、先週、歯周病学会の仕事で

学会の先生方とお会いする機会があり、

「認定」に値する症例について、

考えさせられることが多々ありました。

それらを、私のなかでホットなうちに、

すぐに彼女たちに伝えたかったのです。

 

「認定」を取得するには、

学会が推奨する治療指針、ガイドラインに沿った

歯周治療を行う能力がありますよ、

ということを示すだけの症例を提示しなくてはなりません。

 

出血を伴う歯周ポケットが相当数残っているのに、

安定期になりました、メインテナンスしています、はダメ。

プラークコントロールレコード(磨き残し)が20%を切っていないのに、

歯周外科手術をしました、とか、

メインテナンスにはいりました、はダメ。

患者さんが希望されたので、抜歯は見送りました、

のオンパレード、はダメ。

 

いずれも、実際の臨床では、あり得ることです。

この患者さんにこれ以上歯磨き指導しても、

PCRは下がらないかな、

かえって、通院に嫌気がさしてしまうかな、とか。

重度の歯周炎や歯根破折で抜歯適応だけど、

患者さんは痛くないから抜きたくないと言う、

感染巣を残しておくのは口腔内環境にも全身にも

良くないけれど、

これを抜いたら入れ歯を避けられないし、

急性症状がでるまでは

リスクがあることを説明したうえで、

このままにしておこうかなとか。

 

そういう症例も現実には山ほどあります。

歯周治療は医療者ががんばっただけではダメで、

患者さんの協力が得られないと成功しないんだけれど、

そして成功の基準は医療者と患者さんとでは

違ったりしていることがあるんだけれど。

あれ? これって、解釈モデルの食い違いってことですね、

それも、問題です・・・

一致させなくては・・・

患者さんに、このままでは○○になる可能性もありますってことを

現実的に受け止めてもらうことは難しい、

「だって、今痛くないから、困っていないから、このままでいい」

「歯間ブラシをすると歯と歯の間の隙間が大きくなって物が詰まるから使いたくない」

うーん、これを説得しなくてはならない。

そこが医療者の技量でもあるわけです。

その悪いことが起きるのは、

何パーセントの確率ですか?って言われると、

難しいんですよね・・・

 

 

「認定」を得るために提出する5症例だったり10症例は、

きちんと治った、

きちんと安定期にある、

見た目(写真)で歯肉に炎症がない症例を

出してくださいね、というお話。

「私はきちんと歯周治療を成功させる知識と技量のある歯科衛生士です」

と、証明する症例を出してくださいね、というお話。

 

だから、基本治療終了時やメインテナンスに入る時点で、

歯肉に炎症がないか、よく確認しようね、

撮った写真をその日のうちによく確認しようね、

炎症が残っていたら、再基本治療が必要だよ、

レントゲンで分岐部病変が疑われる歯は、

垂直的な歯周ポケットだけでなく水平的なポケットも忘れず検査しようね、

動揺度ゼロの歯に機能時動揺はありえないよ、

動揺度ゼロの歯は咬合性外傷の診断はつかないよ、

などなどを、歯科衛生士スタッフに伝えたのでした。

 

これは「認定」を取るためというよりも、

スタッフの「臨床力」を高めるためにとても重要です。

 

検査なしでPMTCだけしていて、

トラブルなく経過する患者さんもいるでしょう。

でも、いえいえ、PMTCだけでは

あなたの歯周病は改善しませんよという患者さんには

系統だった歯周治療が必要です。

 

それには確かな検査、診断、治療、管理が必要。

それができる歯科衛生士が必要なのです。

 

スタッフはみんな、真剣にメモを取っていましたよ。

2月中には、各自が1症例、私に素の状態のデータでいいから、

写真や診断や治療経過の資料を見せてねということにしました。

小さな目標を作って積み重ねないと、

前に進みません。

現在1名いる、認定取得者が、

みんなの相談に乗ってくれることでしょう。

そして、その1名にも、次なる目標を立ててもらわないと。

認定をとって終わり、ではありませんから。

 

 

そんなやる気にあふれて午後を始めたのに、

キャンセル相次ぎ(涙)。

 

今年のクリニックの目標は

キャンセルゼロの歯科医院です!(笑)

体調不良、悪天候のときは、

キャンセルしてくださいね。

 

 

 

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新潟市西区真砂1丁目で 「なかじま歯科クリニック」 をやっています。

開業6年目になりました。

 

歯周病専門医として、お口の健康づくりを通して、全身の健康づくりのお手伝いをします!

 

クリニックのHPもぜひご覧ください。

https://nakajima-d-clinic.com/

 

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