もう暫くの間マスクの着用をお願い致します。
天然石オープンデー
渋谷のオーチャードホール。
渋谷駅近辺は未だかつてない程の人・人・人。
しかも日本人率20%ぐらい。
18時会場、18時半開幕。
間が30分なのでバタバタでした。
75分のノンストップ公演です。
K-BALLETの「カルミナ・ブラーナ」はコロナ禍の2021年に無観客公演をしました。
それを映像化して販売していたはず。
当時、バレエを習っていてポスターは毎週のように観ていました。
古典好きなこともあり、あくまで個人的な印象ですがK-BALLETは当たり外れが大きいので慎重になってしまった。
その後タロットのレッスンの為に改めて「カルミナ・ブラーナ」を調べていた所、再演の情報を得てGETしました。
K-BALLETはちょっとお高いんですよね。
「カルミナ・ブラーナ」はドイツの作曲家・カール・オルフ作。
独唱(複数)と合唱とオーケストラのための壮大なカンタータ。
1937年にフランクフルトで初演。
ちなみにこの時代のドイツはナチス・ドイツと言われていました。
運命の女神フォルトゥーナへの祈りの歌。
「春に」「居酒屋にて」「求愛」の3幕。
バレエとしては1995年にバーミンガムロイヤルバレエ団でデヴィッド・ビントレー版が発表されました。
2005年に新国立劇場がビントレー版を持ち込み日本初演をしていました。
全然知らなかった。
目隠しをしたフォルトゥーナが最初に舞台に登場し、3幕を通して人間の欲望や残忍性などが描かれていきます。
善人も何かのキッカケで欲望剥き出しの悪人になる的な。
最後に再びフォルトゥーナが登場し、運命に抗えない絶望で幕を閉じる。
K-BALLETでは振付・演出・台本全てテディ。
運命の女神フォルトゥーナがルシファーと恋に落ちる。
その子・アドルフを中心にお話が進められていきます。
オーメンのダミアンみたいな感じ。
テディも出演していますが、役名はないのです。
特別出演になっているだけ。
見る側が「どういう役回りなのか?」を考えることが出来ます。
2021年版は「アドルフ=コロナ」「テディ=人間」に置き換えられて振付・演出。
最後は人間が勝つ、みたいなストーリーです。
コロナ禍で無観客公演をして配信(5,300円)する意義があった。
カルミナ・ブラーナは珍しい演目だし。
色々と流石テディ。
同じくコロナ禍で配信された新国立劇場のドン・キホーテは2,500円でした(参考までに)
この公演、本当に毎日見ていたのでDVDにして売って欲しい。
前回のアドルフ役は関野海斗さん。
今回は飯島望未さん。
ヒューストン・チューリッヒで活躍されてきた方。
回る・飛ぶが得意というか好きなんだろうな、という印象でしたが。
いや、凄かったです。
本来ならば男性のパを軽々とやってのけていた。
空中で開いた脚は180度以上だった。
コンテンポラリーも得意だと聞いていていました。
男の子役は体付き的にも、ご本人のお転婆な性格も相まってハマり役だったと思います。
幕開け、テディの背後に忍び寄るアドルフ。
あの有名な合唱でゾワゾワ感が爆上がりです。
アドルフはまさにダミアンで、悪魔性を持っているけど悪意はない。
しかし、触れたものを堕落させてしまう。
解説では人の「美質」を失わせる。
可憐に生きる鳥や花、無垢な白鳥、経験な神父。
あるものは死に、あるものは欲望をむき出しにして求め奪う。
登場人物は花・植物・水・鳥・太陽・ヴィーナス・ダビデ・天使・サタン・白鳥・神父。
サタンを除けば美しさ・清らかさ・健やかさの代表。
女神フォルトゥーナは登場しません。
アドルフは次第に自分の力に気がついて弄ぶようになる。
美質が醜悪になり、醜悪が世界を侵食していく。
そして孤独にさいなまれるアドルフ。
そこにテディ登場。
人間にとっては運命は抗えないものですが、その運命も神の前では赤子のようである。
つまりテディは神・オブ・ザ・神。
テディの衣装は白いシャツ。
胸元に小さい黒い翼が描いてありました。
2021年版の設定通り人間だとしたら。
アドルフは人間の持つ魔。
最後は本体が勝つか、魔が勝つか。
そんな感じでしょうか。
「居酒屋にて」では白鳥の湖の有名な踊りが出てきます。
でも設定は「丸焼きにされた白鳥」
白鳥は純粋無垢の象徴。
暴力により羽をむしられ、純粋さを犯された比喩表現です。
「白鳥のあのシーンだよね!」なのですが、白鳥はへっぴり腰で妙に色っぽい。
ヴィーナスがが盛りのついた何とかみたいになり、かなりエロティックなダンスもありました。
衣装のせいですが、天使はニョロニョロだと思った。
今回の演目については何と言ってもカンタータ(合唱)がお目当てでもありました。
合唱も独唱も素晴らしく、少年少女合唱団も登場して生で聴く機会を得て本当に良かった。
一つだけ終始気になったのが、アドルフの設定。
名前で察せられますが、衣装は軍服(ジャケット無し)。
ハイル・ヒトラー(ナチス式敬礼)が何度も出てきます。
偶然にも朝ドラは戦時下だし、今現在もリアルに戦争が行われている。
コロナ=ナチスに匹敵する悪の存在と捉え、敢えての衣装や振付らしい。
悪を蔓延させたり、無意識に侵食されてはいけない、ということでしょう。
でも私は気になって入り込めなかったなぁ。
ナチス、ハイル・ヒトラーはタブー中のタブー。
日本人の私ですら違和感があったので、世界公演とか出来るのだろうか?
テディは飛ばなかったけど回ってくれた。
テディはテディ。
登場すると思わず声も出る。
アンコールでは一歩引いて皆を笑顔で見つめるテディ。
バレエは女性ダンサーを立てる、女性ダンサーを前に出すのも男性ダンサーのお仕事。
昔は自分が前に出て「ドヤッ」って感じだったのですが、年齢を重ねたんだなぁ、とシンミリ。
悪い意味ではないです。
登場は数分でしたが、十分に観客を沸かせ輝いていたので、やはりスターです。
スタンディングオベーションで終わりました。
そうそう。
帰り際、劇場のスタッフさんに「配役表を下さい」と聞いたら「???・・・あぁキャスト表ですね」と笑われました。
今、配役と言わないの?
言うよね?
てか分かるよね?
とにかく余韻に浸る前に渋谷脱出して、帰ってから舞台を味わっていました。
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