Squier Classic Vibe Stratocaster '70sを購入しました。簡単なインプレッションとSquier Classic Vibeシリーズについて講評したいと思います。

 

  1.購入動機

 ラージヘッド、4点締め、グロスフィニッシュのストラトが欲しかったからです。完全に見た目で買ってます。やはり、ラージヘッドとなると3点締めになることが基本で意外と売っておらず、売っていても高価だったりします。また、近年は国産中古ギターも軒並み値上げされており、中々手が伸びません。そんな中、比較的手頃な価格で仕様を満たしているのがSquier Classic Vibeシリーズでした。

 

  2.Squier Classic Vibeシリーズの評判と実態

 Squier Classic Vibeシリーズは、その年代ごとのギターの仕様を盛り込んだシリーズとなっており、Squierブランドの中ではハイエンドなシリーズとなっています。2019年まではフェンダー プレイヤーシリーズ(MEX)よりも作りが良いという話も聞きました。また、2019年以前はギターの値段も今より安かったため、5万円以下で入手できました。このことから、コストパフォーマンスにの高いギターとして紹介されることが多かったです。

 

 しかし、2019年以降、Squierの生産工場がインドネシアに移りました。Classic Vibeシリーズはボディ材がアルダーからポプラになる仕様変更が発生したり、細かい部分で工作精度が悪いものが多く、品質が落ちました。作りがどのように悪いのか、今回購入したギターの話を交えつつ挙げます。

■具体例

・ナット斜めに取り付けられている

・スプリングハンガーのネジの進入角度が雑

・フレットのザラつき有り、末端処理が雑

・ペグの取り付けネジの位置がガタガタ

 

 現行のラインナップは、グロスフィニッシュでツヤツヤしているのでパっと見た感じ安っぽさはあまりないのですが、細かい部分までみる結構雑です。Fenderのスタンダードモデルであるプレイヤーシリーズと比較するとそれが顕著です。演奏に影響あるかというと、全く問題は無いのですが、神経質な方は購入しないほうが良いのかなと思いました。吉田は今回、見た目で買いましたけど、コスパや品質を考慮するのであれば、Squier Classic VibeよりもFender プレイヤーシリーズの中古を買ったほうが断然良いですよとお伝えしたく。(今や値段が全然違いますが。。。)

 

  3.Squier Classic Vibe Stratocaster '70sの音

 これだけ作りが雑だと、肝心の音も悪いんじゃないかと思われそうですが、音は結構良いです。安いギターにありがちなクリーンでペケペケ、歪ませるとモコモコするようなことが無いです。纏まりがありながら、しっかり解像度を保持しています。また、Fenderっぽさも持ち合わせているように思います。

 

 ピックアップのパワーが高めで、低域の量感が豊かで太く感じます。軽いピッキングでもパッと音が前に出るため弾き易いです。反面、ノイズは結構多いです。ヴィンテージ系のブリリアントな響きはないので、クリーンよりも歪ませるロック向きのように思いました。

 

 試奏室にあったアメリカンエリートシリーズ、プレイヤーシリーズも比較のため試奏しましたが、これらは低音域がわきまえられており、いずれもすっきりした音で繊細さを感じました。Classic Vibeシリーズのストラトとは方向性が全く異なる印象です。

 

 

おしまい☆