さて、前回からの続きになりますが、リフィニッシュ編に入る前に分解編を一回挟みます。というのも、塗装に入る前のパーツの取外しで想定よりも書くことが増えてしまったからです(汗)。ということで、ツラツラ書いていきます。

 

1.電気系
 まず、パーツを全部外してしまいます。これはMG-MIIGのキャビティです。狭い空間にぎゅうぎゅうと詰められている感じです。ワンボリュームでパーツの点数は少ないので、キャビティが狭いっちゅーことですね。
 
 
 で、このストレートジャックの空間、普通の大きさのレンチが入らないんです。わざわざホームセンターで薄いレンチを買いにいきました。まさか、新たに工具が必要になるとは思いませんでしたし、意外と売ってなかったり、売ってても高かったりして手ごろなものを入手するのに時間がかかりました。
 
そんなもんかな~。電気系統はシンプルなので実は特筆無かったりします。
 
 
2.ブリッジ
 当ブログで初めてですね。FRTタイプ。ナイフエッジ式なので、トレモロユニット自体は簡単に外せるんですが、2点支持スタッドアンカーを抜かなくてはなりません。最初、どうやって抜くのこれ?とうろたえていましたが、ホームセンターで買える材料で治具が作れるということで、塩ビキャップ、ボルト、ナット、ワッシャーを購入しこれらを組み合わせて抜いていきます。拍子抜けするくらい安全に簡単に抜けました。これ考えた人は凄い!
 
 
 で、ここで気付いたんですが、スタッドボルトめっちゃ傷ついているんですよね。正直、長らく使ってないので動作がどうだったかはもう覚えていないんですが、これから苦労してリフィニッシュして使っていこうとするギターなのに、そんな傷物では精神衛生上きついので、対策を施したいと思います。
 
■他のFRTユニットに交換する?
 もういっそ、フロイドローズに丸々を交換してしまえばいいではないか?と考えたのですが、以下のような問題が発生します。

 

 (1)FRTユニットの値段が高額である。
 (2)通常のフロイドローズのスタッド間ピッチが74mmのところ、74.3mmとなっている。
 (3)交換時にアンカーの穴を拡張しなくてはならない。

 

 まずですね、(1)(2)の理由からオリジナルのフロイドローズは却下になります。その次に候補として挙がったのはGOTOHのGE1996T。値段も高くなく、ブリッジのナイフエッジが片側が平行となっており、多少のスタッドピッチ差は大目に見てくれる素晴らしいブリッジです。素晴らしいんですが、アンカーの径が異なるのでアンカーの穴を拡張しなくてはなりません。

 

  以下の画像をご覧ください。これはMG-MIIGのアンカーの穴です。8mm径となっています。そして側壁の最薄部は4.5mmです。もう既に薄い壁になっています。

 

 GOTOHのGE1996Tのアンカー径は11mmとなっています。現状と3mmの差なので、現在のアンカーの穴の中心をとって拡張するとなると今よりも1.5mm大きい穴になるわけです。そうなると側壁の最薄部は3mmになってしまいます。

 

"3mm"

 

 この脆いバスウッドボディで力のかかるスタッドを支えるのに"3mm"で支えなくてはいけません。技術的にも運用的にも全くもって自信がないですし、失敗するイメージしかありません。ということでね、、、

 

諦めました!


■スタッドだけ交換してしまう
 フロイドローズ一式の交換は諦めましたが、今度はズタズタになったスタッドボルトだけ交換すればいいんじゃないかなと考えました。このギターはもう当然の如く型落ちしており、YAMAHAにもパーツ在庫の取り扱いはないようなので、純正品の入手はオークション(中古品)で探すしかありませんが、同じ様に傷ついてるものが多くちょっとアテにならないです。

 

 また、フロイドローズから純正スタッドアンカーがセットで販売されていますが、スタッドボルトの径が分からないうえ、高額です。ネジ径が適合するか分からないネジに1本1,500円(2本で3,000円)も出せるのか?否、出せない( ;∀;)


 amazonでも手ごろな中華製のスタッドボルトも販売を確認しました。紹介画像では重要な溝部分が明らかに歪んでいるように見えます。さすがに却下でしょう。という感じでね。実は何か月も悩んでおりました。スタッドなんてホームセンターの皿ネジで良いんじゃないかな?とかクレイジーな思い付きもしておりました。

 

 なんやかんや、最終的に導き出したのは「GOTOHのWilkinson用スタッド(M6)を使用する」という作戦。フロイドローズもWilkinsonも2点支持でブリッジ側はナイフエッジになっているので、適合するんじゃないか?と考えたのです。

 

 そもそもですよ。WilkinsonもFRTもナイフエッジなのにどうしてこうもスタッドの溝の形状が異なるのか?という素朴な疑問が湧きますよね。長年使われたFRTタイプのスタッドが溝の位置に関わらずズタズタに傷ついているところを見ると、このくびれた溝の寸法に大した意味やアドバンテージなんてないのではないか?とも思えてきます。

 

 もういっそwilkinsonのスタッドと大して差なんてないのでは?というかこれ1つ300円だし、試してみる価値はあるよね?と自分に言い聞かせて買っちゃいました。見事最初の関門であるネジ径も合致しました。ありがとうGOTOH!(韻を踏んでいます)

 

 
 
次回、リフィニッシュ編!

 


おしまい☆

 

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