馬鹿め

 

 

 

老朽化した体が薄目を開けてそう呟く

 

私の中には核融合炉があるんだ

放射能汚染に本当は人類は安全な技術なんて持ってないから

まともな整備をする勇気なんかなくて

中途半端で危なっかしいままの作りをこの通り何十年も放ったらかしだろう

 

 

こんな体を動かせば私はもうすぐ弾け飛んで壊れる

 

 

そんなことはやめてくれ

 

地上の生物たちはどうなる

私を動かそうとする者達は

一番重大な事にいつも気づかないふりだ

 

 

それでも最低限の作業が必要で

こんな私に無防備な儚い姿で近づいて

放射線にやられて早死にする悲しい人々を

国と東電は使い捨てて来た

 

 

大きくて危険な人類の過ちの意味が

ぬるりとした手袋で常に大事な物をあえて手落とすようにして

司法にも政治にも届いていかない

 

 

私の体の中で出来る物は

電力ではなく本当は原子爆弾の材料なんだ

 

 

――日本は

膨大な電力供給のためにと銘打って要らぬ博打をしているが

本当のところは何を作る気でいるんだ?

 

世界で次々と廃炉となるのに

日本各地に不気味で大きなミサイルのように配備され続けた原子量発電所を

諸外国はとっくにいかがわしい目で見ている

 

 

平和と民主制を学問に誓う学術委員会の要が外され

新政権は平和国家としての憲法を最早かなぐり捨てて

恥ずかし気もなく

大っぴらな軍拡と武器の製造と輸出と大学や研究機関の戦力への協力体制を提唱する

 

 

前政権の低支持率が戻った所で

国民に考えさせる隙を与えない不意打ちの解散総選挙をして

 

 

今度こそ国民の手で軍国国家主義の首相を生まれさせる

 

前回参議院選挙で

明らかになって来た自公政治の不正への国民の不満の持って行き場を

主にYouTube動画を使い

まるで国民の味方のような広告の色で現れた参政党は

保守勢力さえも参政党は野党ではなく保守だよと認める

 

 

 

津波も地震も

ここが近代国家ではないかのように

能登も福島も失われた市民の暮らしは国家予算をかけられずに切り捨てられ

不思議なくらい一向に復興しない震災の地は  人災に変化る

 

神の手が揺りかごの地球の上で