氷の世界に

心を転がして

 

温かさの記憶を想う

想える程 記憶は覚えていてはくれないけれど

 

 

ここは氷の城で

 

出来上がらないパズルの破片を

拾っては手放し

集めてはまた固めて

 

外の誰の世界と全く同じに日が射しても

ぬくもる昼間のない半永遠の空間で

 

恋よりも根気と仲良し

 

 

あと少しですか

これはいつまでですか

 

答える人のいない空間で

時計の砂だけは

等しく落ちていくから

 

時を数えられない心には

永久も一瞬も区別があまりつかないまま

 

 

作っているの

 

一人じゃとても 出来上がらない

 

 

そんなの知っているけれど

薔薇のつたう懐かしい屋根の子供時代の幼子の歌と 

時がパズルを仕上げる日が

天使に護られてここに来ますようにと 思ってる