半年以上前に予約してようやく回って来た本です。
ひところ書評欄を賑わしてました。
(ダイヤモンド社webより)
著者はテキサス生まれ、ウォール街やエネルギーのトレーダーを経てヘッジファンドを立ち上げ、さらに映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、多彩な活動をしている人です。
本の内容(ダイヤモンド社web DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール | 書籍 | ダイヤモンド社 (diamond.co.jp) より)
全米注目のミリオネアが教える、究極のカネ・人生戦略。「今しかできないことに投資する」「タイムバケットにやりたいことを詰め込む」「若いときにはガレージから飛び降りる」……など、人生を豊かにするために、私たちが心に刻むべき9つのルールを紹介。若ければ若いほど、人生の景色をガラリと変えられる一冊。
目次
まえがき
ルール1 ── 「今しかできないこと」に投資する
あなたは喜びを先送りしすぎている
今しかできないことに、惜しみなく金を使え
ひたすら貯めて、どうなる?
若い頃にはした金を貯めるな
金やモノのために、あなたが失っているもの
「節約人間」への警告
無駄に金を貯めこんでいる、そこのあなたへ
さよなら、蓄えるだけの人生
ルール2 ── 一刻も早く経験に金を使う
借金してでも絶対にすべきこと
人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
経験をポイント化してみよう
「思い出の配当」はバカにできない
経験を増やすと、雪だるま式に幸せになれる
「老後の備え」より大切なこと
ルール3 ── ゼロで死ぬ
スタバのコーヒーを毎日買っているあなたへ
「金を稼ぎたい中毒」の末路
2年半タダ働きした女性の話
「ゼロで死ぬ」は効率の極み
でも、仕事が好きだから問題
老後のための貯蓄は、ほとんど使わずに終わる
祖母にあげた1万ドルのゆくえ
エイリアンの襲来に備えて貯金するバカはいない
ルール4 ── 人生最後の日を意識する
寿命を予測したことはあるか?
「長寿リスク」への正しい備え方
貯蓄より長寿年金をすすめる理由
「富」の最大化から「人生」の最大化へ
人生が変わる「死」のカウントダウンアプリ
ルール5 ── 子どもには死ぬ「前」に与える
死んでから与えるのは、遅すぎる
死後にもらうと、うれしさ半減、価値は激減
いつ、誰に、いくら与えるかを今すぐ考えよう
金の価値を最大化できる年齢は「26〜35歳」
親と過ごす時間が子に与える驚くべき効果
子どもとの経験か? 仕事か?
なぜ彼女は、コツコツ貯めた820万ドルを寄付したのか?
死後の寄付は非効率すぎる
チャリティは待ってくれない
ルール6 ── 年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
支出と貯蓄のバランスを最適化せよ
「収入の〇割を貯金する」をやめる
健康は金より重い
あなたの体は、間違いなく、衰えていく
金の価値は加齢とともに低下する
今、金を使うべきか迷ったら
「金」「健康」「時間」のバランスが人生の満足度を高める
健康の改善は、人生を大改善する
若い頃に健康に投資した人ほど得をする
中年期には、金で時間を買いなさい
ルール7 ── やりたいことの「賞味期限」を意識する
いつまでも子ども用プールで遊べると思うな
死ぬ前に後悔することトップ2
「いずれ失われること」に目を向ける効用
「タイムバケット」で後悔しない人生をつくる
ルール8 ── 45〜60歳に資産を取り崩し始める
人生最大で最高のパーティー
資産を“減らす”タイミングを決めよう
老後に必要な金を確認する「魔法の計算式」
資産のピークは「金額」ではなく「時期」で決める
資産を減らすポイントは45〜60歳
再び、でも仕事が好きだから問題
あなたが考えているより、老後に金はかからない
さあ、老後を待たずに金を使い始めよう
ルール9 ── 大胆にリスクを取る
リスクを取らないリスク
夢に挑戦すべきか迷ったら
住む場所を変える不安を乗り越える方法
リスクを恐れるあなたへ
うーん。
この本が指南する生き方が響く層が日本人に何割いるのか。
それどこじゃないよ
家のローン払って子供の塾代払ったらたいして残らないよ
老いぼれてからの生活費とか医療費とか、誰が払うのさ
俺が(私が)死んでも葬式代ぐらいしか残らないよ
そんなつぶやきが聞こえてきます。
一方で、そのカツカツの暮らしでも余るなけなしのお金の使い方は人それぞれ。
①小さく積み立てる人
②思い出づくりにきっちり使い切る人
③寄付に充てる人
著者は、若い頃の①は人生の価値を下げる と言っています。
ちょっと前にありましたよね、クレジットカードのCMで。
里帰りでお父さんに地酒7000円 お母さんにカシミヤのショール20000円
そして里帰りはPriceless
お金で買えない価値がある。買えるものはMasterCardで。
要するにこれを実行して悔いなき人生を というのが著者のメッセージだと思います。
そして余ったお金は生きてるうちに使い切る。
これ重要だなと思います。
相続税など発生しようものならうすらぼけた政府によってあほくさい使い方されるだけですから。
生きてるうちに、自分が未来を託したいプロジェクトや分野・機関にさっさと寄付するのが正解かな、と。
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この本、先日故郷の母の様子見に行った時の機内で読みました。
読みながら、(図らずも 笑)父母は Die with zero を実践したのだなと思い当たりました。
父は勤め人でしたが、生前わが家は毎週海や山にお出かけして天文館で外食するという家庭でした。
私が小学生だった51年も前に急死して、残された家族にとってはそのシーンのひとつひとつが心の拠りどころ。
お金は残らなかったけれど、まさに Priceless だったなと思います。
母もまさに Die with zero です。
先日、頼まれて銀行でお金を引き出した時
、ついでに記帳しました。
かわいい残高。
でも母は食べたいものを食べ、着たいものを着、孫たちにはたくさんのお小遣いを振る舞い、機嫌よく暮らしています。
そして言います。
私が死んだら年金からお葬式代(32万円・・・ 随分行き届いた年金!)が出るらしいの。
小さなお葬式でいいから決して人を呼ばないで。
とにっこり。
自分もこれで行こう、と思いました。