いつの日かこれに乗って終点まで行ってみたいと思っておりました。
そして、ある日の昼下がり、とうとう決行しました。
早稲田、面影橋、雑司ヶ谷、庚申塚・・・
風情ある駅のネーミングを見ただけで寅さんの昭和がよみがえります。
それにしても、時に往来の激しい片側4車線の大通り、時に民家の狭間をぬうように走る都電の運行は1秒の無駄もなく、それでいて乗る人や道路を走るクルマに優しい魔法の乗り物なのでありました。
全線30駅の走行時間が一時間弱。乗り降りの時間を入れても一駅2分弱。
お年寄りや子供連れが多い乗客層、大通りや住宅街を縦横無尽にひた走るルートを考慮すると奇跡的なスピードです。
そんなことを思いながら着いた終点、三ノ輪橋。
そこにはまさかの金鳥、キンチョールの看板。
昭和の遺産? それともレトロ感演出のための小物?
アーケードの商店街は、半分ぐらいシャッター通り。
アーケードから横に伸びる路地
そんな中、元気に営業してる青果店、ブティック、化粧品店がいくつもあります。
青果店
うちの近所の3分の1の値段。
こっちのみつばはうちの近所の5分の1。
ブティック
化粧品店
この店のイチオシは 資生堂 ドルックス
昭和ひとけた世代に愛されたベストセラー。
優雅なラベルときれいな液体の色。ちょっと使って見たくなりますね。
この界隈、お肌のお手入れやおしゃれに余念のない(おそらく高齢の)女性が多く住んでいるに違いない。
衝撃的な値段のお弁当。
安いニッポン。
ニューヨークで最安値と思われる中華のテイクアウト$5.5(770円)と比較しても半値。
油ギトギトのチャイニーズテイクアウトに、今や30ドルぐらい払うアメリカ人からみたら
画像はお借りしました。
ランチのコストが10分の1!
これは30年くらい前に東南アジアに旅行した日本人がおぼえた物価の感覚です。
そのうち何かが起こりますね。(もう起こってる?)