うちにあるアナログシンセサイザーの名機 miniKORG 700
(発売は1973年で定価165,000円)
高校でバンドをやっていた夫が、卒業時に「もう使わないから」とメンバーのキーボード奏者から譲り受けたもの。
その昔、多くのミュージシャンが使っていたそう。
有名なのは幾多郎。「シルクロード」の音もこのシンセサイザーなのだそうだ。
昨今のアナログブームのせいか、このminiKORG 700 がminiKORG 700FSとして復刻されるので買いたい、と夫が言う。
即、却下
同じものをふたつ!? 冗談じゃない。
でも・・・今どきの機能がついてて作曲とかしやすいし・・・
そんなの関係ない! プロでもないのに道具に凝ってどうするの・・・
だいたい・・・家族(主に私)の荷物を処分しながら狭い家を転々としてきたのに、このシンセサイザーを含めた謎の楽器コレクションはなぜかついてきた・・・(なぜだろう)
それだけでもショバ代払ってもらいたいくらいなのに
そうまくしたてながら、気になることをきいてみた。
・・・で、いくらなの、復刻版
多分、2,000ユーロぐらい。
ちょっと驚いた。
48年前の発売当時165,000円だったシンセサイザーが復刻発売される値段が 2000×130円=260,000円。 たったの1.57倍
この間の世界の物価指数をみると・・・
IMF(World Economic Outlook Databases)より
予定価格(あくまでも噂)はユーロで設定されているのだから、これはKORGが世界市場に向けて発信しようとしている値段。(噂通りになるなら)ミスプライスにも見える。
上記グラフでminiKORG 700FSの(噂の)予定価格が一番近いのは日本の消費者物価。
また頭をよぎる、停滞するわがニッポン・・・
一方で、こういう電子楽器の世界は技術の進歩による価格破壊の洗礼を受けてるので、物価の推移とはかけ離れた世界で価値が動いているのも事実。
どんな価格に落ち着くのか、気になる。
それにしても、限定生産の復刻版にしては大変お行儀のよいお値段ですね
本日の雲と夕焼け
弘法筆を選ばず