下の地図の真ん中よりやや右、屏東駅近くの三角形の屏東市場のブロックの隣に「甘泉堂 支店」とある。(赤丸の部分)
この夏、屏東に行った時にこの地図と同じような場所に「芳泉堂」の建物があった。↓
ひょっとして、戦後も名前を変えて営業していたのか?
ここは、当時の屏東では有名なお菓子屋さんで、引揚げの時、母の母つまり祖母はここのご主人に
「なるべく長持ちするおいしい羊羹をつくってちょうだい」と大量に注文し、その羊羹を、引揚げ船に乗る家族ひとりひとりの布団の中に縫い付けて乗ったそうです。
資料:朝日新聞社
お砂糖が大変貴重だった終戦直後の内地で、この羊羹は大活躍した。祖母は、布団に縫い付けてきた羊羹や着物類を米・みそに物々交換。野草を摘んできてこうりゃん・とうもろこし・ふすまに少しのコメをいれた雑炊で家族の命をつないだ。この羊羹、1年ぐらいはもったらしい。ありがとう甘泉堂さん。
こんな感じかな、その羊羹。ただの想像ですけど。
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