「小学生の“うちは”」なんて言って、「お母さん、こんなになるまで、ほっといてはダメでしょ!」 | 東京・神奈川の小学受験・中学受験 「現場の目線」 ~塾の先生・30年の現場指導から~

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30年の塾現場での経験を現場の目線で書いています。
幼児・小学生のこどもたちとママを応援します。

こんにちは。朝風呂読書家です。

 

 

 

小学生の保護者さま、

 

お子さまの勉強にどれくらい関わられていますか?

 

 

 

中学受験をする・しないに関わらず、小学生のうちは、お子さまの勉強に出来る限り深く関わられた方がいいと思います。

 

「小学生の“うちは”」なんて言って、ほったらかしにしていると、取り返しのつかないことになりますよ。

 

 

 

以前、お問い合わせにいらっしゃった中2女子の保護者さまとの面談でのこと。

 



「学校の成績は5段階で2と3。」


「勉強のやり方が分からないみたいなんです。」


「テストになると、あがり症なのか舞い上がるみたいなんです。」

 

 

 

学力診断をやってみたら、私の予想通りで、


(数学 )
・分数や小数の計算につまずきが見られる。
・正負の計算はなんとかできるが、文字式や方程式の計算になるとめちゃくちゃ。


(英語 )
・英単語のスペルがめちゃくちゃ。
・英文の語順もめちゃくちゃ。
・おそらく読めない英単語も多いはず。


という状況でした。




中学生で、勉強で苦労している生徒によく見られるパターンです。

 

それでも、今の中学校の成績は絶対評価なので3とかがついてしまうのが曲者。

 

 

 

「お母さん、勉強のやり方以前の問題ですよ。」

 

 

 

とは言いませんでしたが、

 

よく勉強のやり方が分からないと言われる方がいらっしゃいます。

 

しかし、それに当てはまるのは、ある程度の基礎学力がある方のみです。

 

急に成績が伸びる画期的な勉強法はありません。


大半の方は、そんなことよりも単純に勉強量が足りないのです。

 

勉強のやり方が分からないなどというのはただの‘隠れ蓑’です。

 

 

 

「お母さん、あがり症なんかじゃないですよ。」

 

 

 

とは言いませんでしたが、

 

計算を手探りでやり、英語は適当に英単語を並べているわけですから、舞い上がって当然ですよ。

 

 

 

「お母さん、こんなになるまで、ほっといてはダメでしょ!」

 

 


とは言いませんでしたが、

 

面談での保護者さまのことばは、お子さまの学習状況を何も把握されていないに等しいものでした。(今日は厳しくてすみません。)

 

 

 

勉強しなさいよ、とか宿題やったの、というのは、子どもの勉強に関わっているうちに入りません。

 

「中学生になると、勉強を教えてあげられなくて。」というのもよく聞きますが、問題はそこではありません。

 

 

 

小学生のうちに、ほったらかし過ぎなのです。

 

ご家庭でさまざまな事情があることも承知しながら書いていますので、その点は誤解のないようにお願いします。

 

 

 

この女の子は、学校の授業がおそらく辛いと思います。

 

よく分からない授業を1日中静かに聞いていなければいけないのですから。

 

 

 

そうなってしまったのは、子どものせいではない、と私は思います。

 

 

 

 

 

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