東京・神奈川の小学受験・中学受験 「現場の目線」 ~塾の先生・40年の現場指導から~

東京・神奈川の小学受験・中学受験 「現場の目線」 ~塾の先生・40年の現場指導から~

40年の塾現場での経験を現場の目線で書いています。
幼児・小学生のこどもたちとママを応援します。

スマートフォンやタブレットが当たり前のように家庭に普及した今、幼いお子さんが画面をタッチしたりスワイプしたりする姿は、もはや珍しくない光景になりました。

操作が直感的で、子どもが一人でも楽しめる。保護者の方にとっても、家事の合間などに助かる場面があるのは確かです。

しかし、私がさまざまな受験段階の指導経験を経て小学校受験の現場に携わるようになって、あらためて強く感じることがあります。それは、幼児期にしか育てられない力が、画面の外にあるということです。


タッチとスワイプでは育たないもの

スマホやタブレットの操作は、基本的に「平面」の世界です。画面を指でなぞる動作は、確かに指先を使いますが、その動きは非常に限定的です。

一方、積み木を積む、ブロックをはめる、折り紙を折るといった遊びは、まったく異なる身体的・認知的な経験をもたらします。

手の力加減、素材の感触、重さや硬さの違い、空間の中でのバランス感覚――これらはすべて、画面操作では得られない情報です。幼児の脳は、こうした全身の感覚を通じた経験によって発達します。指先の巧緻性(細かい動きの精度と柔軟性)も、実際にものを手で扱う遊びを通じてこそ育まれます。


小学校受験との深いつながり

小学校受験のペーパー問題には、「図形の合成・分解」「積み木の数」「展開図」など、空間認識力を問う問題が数多く出題されます。

これらの問題を解く力は、問題を繰り返し解くことでは十分に育ちません。実際に積み木を積んだり崩したり、折り紙で形をつくったりという体験の積み重ねが、空間を「感覚で理解する力」の土台になっているからです。

また、巧緻性を問う課題(ひもを結ぶ、はさみで切る、折り紙を折るなど)は、多くの私立小学校の考査に含まれています。これも、日常的な手を使う遊びなしには身につかない力です。

ペーパー対策の前に、あるいはペーパー対策と並行して、こうした遊びの時間を意識的に確保することが、結果として受験準備の質を高めることにつながります。


おすすめの遊び・教材

① 積み木 シンプルな形の積み木は、空間認識力を育てる最良の教材です。何歳になっても飽きずに楽しめ、複雑な構造に挑戦するなかで論理的思考も育まれます。

② レゴ・ブロック 指先の巧緻性と、設計通りに組み立てる計画力を同時に育てます。「こういうものをつくりたい」という目的意識をもって取り組む姿勢も養われます。

③ 折り紙 手順を記憶しながら丁寧に折る作業は、集中力・手順理解・図形感覚をまとめて鍛えます。受験でも頻出の「展開図」の感覚は、折り紙体験と深く結びついています。

④ ねんど・工作 素材の感触を楽しみながら、立体をつくる経験ができます。正解のない自由な造形は、創造力とともに「試行錯誤する力」も育てます。


保護者の方へ――「一緒にやる」ことの意味

これらの遊びの効果を高めるうえで、もう一つ大切なことがあります。それは、保護者の方が一緒に関わることです。

タブレットが子どもを一人で占領できるのに対し、積み木や折り紙は「一緒につくる」「どうすればうまくいくか考える」という対話の場になります。

「ここが崩れちゃったね。どうしたら安定するかな?」 「この形、どこを折ったらできると思う?」

こうした何気ない会話が、思考力と言語力を同時に育てます。受験準備に限らず、幼児期の知的発達にとって、大人との「対話しながらの遊び」は非常に大きな意味をもちます。


画面を「ゼロ」にする必要はない

誤解のないようにお伝えしておくと、スマホやタブレットそのものを否定したいわけではありません。使い方次第で有益なコンテンツも多くあります。

ただ、画面の前にいる時間が、手を動かして遊ぶ時間を圧迫していないか、一度振り返ってみていただけたらと思います。

幼児期は、二度と戻らない「身体で学ぶ時間」です。その時間を豊かにする遊びが、受験はもちろん、その先の長い学びの土台を確かなものにしてくれます。

 

 

小学校受験の準備を進めるなかで、保護者の方がわが子にプリント問題を教える場面は多いと思います。そのとき、こんなことをしていませんか?

「この問題はね、まずここを見て、次にここと比べて……」

一見、丁寧な説明のように思えます。しかし、それは大人が長年の経験で身につけた"解き方のコツ"を、そのまま幼児に渡そうとしているのかもしれません。


「テクニック」は、経験の上にしか成り立たない

私はこれまで、小学校受験にとどまらず、中学・高校・大学受験の指導にも長年携わってきました。その経験を通じてつくづく感じるのは、「解法テクニック」というものは、十分な具体的経験の積み重ねがあってはじめて機能するということです。

たとえば、中学受験の算数における「比を使った解き方」は、計算経験が豊富な小学校高学年だからこそ使いこなせます。同じことを経験の浅い低学年に教えても、形だけを覚えて本質を理解できないことがほとんどです。

これと同じことが、幼児教育の現場でも起きています。

小学校受験のペーパー問題には、「数の対応」「図形の合成」「話の記憶」など、一見シンプルに見えて、実は豊かな具体的体験に裏打ちされた認知力を問うものが多く含まれています。

そこに「大人式のテクニック」を持ち込むとどうなるか。子どもは手順を丸暗記しようとします。でも、その手順を支える経験がないため、少し問題が変わっただけで応用がきかなくなる。そして「なんでわからないの?」という悪循環に陥りがちです。


小学校受験ならではの落とし穴

小学校受験のペーパー問題が、他の受験と大きく異なる点があります。それは、問題の解き方を言語で説明することが前提とされていないという点です。

中学受験以降であれば、「なぜそう解いたか」を言葉で説明させることが有効な学習になります。ところが幼児は、自分の思考プロセスを言語化する力がまだ発達途上にあります。

つまり、大人が「なぜこうなるかわかる?」と聞いたところで、子どもはわかっていても言葉にできないことがある。逆に、言葉で答えられていても本当には理解していないこともある。

だからこそ、プリント指導においては、「正解を導く手順を教える」のではなく、「その問題の背景にある経験や感覚を育てる」という視点が欠かせません。


保護者の方へ――"教える"前にできること

では、ご家庭での関わり方として何を大切にすればよいのでしょうか。

① まず「やってみる」を尊重する 問題を見た瞬間に「教えたくなる衝動」を少し抑えて、まずはお子さんが自分なりに考える時間をつくってあげてください。たとえ間違えても、そのプロセスに大切な情報が詰まっています。

② 「どうしてそう思ったの?」と聞く 正誤より先に、子どもの思考に興味を持つ関わりが、思考力の土台を育てます。答えを急がせないことが重要です。

③ 日常体験と結びつける 「数の対応」が苦手なら、食事の準備でお箸を並べる経験を。「図形」が難しければ、折り紙や積み木を一緒に楽しむことが、プリントの何枚分にも相当する学びになります。

プリントは、あくまで「これまでの経験を確かめる場」です。プリントの前に経験があり、その経験があってはじめてプリントが意味を持ちます。


焦りが、遠回りになることがある

受験が近づくにつれ、「早く解けるようにならなければ」という焦りが生まれるのは自然なことです。しかし、その焦りが「テクニック先行の指導」を生み、かえって子どもの理解を妨げてしまうことがあります。

幼児の学びは、**時間をかけて経験を積み重ねることでしか育たない部分があります。**それは決して遠回りではなく、最も確かな道です。

日々の小さな体験を大切に、焦らず、でも着実に。そのサポートが、本番での「考える力」につながっていきます。

 

 

こんにちは。朝風呂読書家です。



今日は、私が考える「良い小学校入試問題」について書いてみます。

 

 

私が考える「良い小学校入試問題」ポイントは3つです。



●その1 ペーパーが難しくないこと

ペーパーの難易度が上がると、どうしても子どものプリント学習の量を増やし、問題レベルを上げることになります。

幼稚園でも数字やひらがなを教えることはふつうなので、そこまではいいでしょう。

 

しかし、それを超えて、小学校就学前なのに、たし算、ひき算を教え込むことにはあまり賛成できません。(子どもに余裕があってできてしまう場合は問題ありません。)

 

知っていたほうが早く答えが出せることもありますが、幼児期の詰め込み学習は避けるべきです。


教え込むことや詰め込むことは、本来の幼児教育ではありません。


ペーパーは難しくないほうがいいです。


●その2 行動観察を重視していること

●その3 個別を実施していること

行動観察と個別の考査は、数字で表せない子どもの良さをみることにつながります。

 

さらに、集団の中と個別で一人ずつで子どもの様子をみてくれる学校は、子どもの様子や子供らしさをしっかりみたいという学校の姿勢の表れだと思います。

 

 

 

 

 

これらの条件にあてはまる小学校の一つに、桐蔭学園小学校が挙げられます。

 

良い入試をやっていらっしゃると思います。