木の柵も牛さんの尻尾も揺れるような風がゴウゴウと吹く美ケ原だった。
 肌寒いのに微妙に暑く感じる高原の風。
 どこまでも晴れ上って澄んでいる夏空が絵葉書でよく見る高原風景のまま。
 切り取って誰かに贈りたいね😊
 
 本格的な山登りより、最近、ダンスに回せる体力を温存するため、専ら、軽いハイキングを楽しんでいる。
 この連休、長野県諏訪の霧が峰と美ケ原へ、一泊二日のハイキングを行って来たよ。

 長野の諏訪が本当は二回目となる。
 留学生時代、貧乏一人旅で長野県内をぐるっと回ったことがある。
 諏訪駅で可愛い足湯にお世話になった。
 当時、浦安在住の親友のTさんは諏訪の子だった。
 手続きで日本名字を選べと言われ、私は迷わず法務局所在地の地名を姓に、下の名が勝手に親友の名前を貰った😊
 ずっと一人暮らしの親友と子煩悩の私には徐々に話が合わなくなり、今は、お互いの日常生活から離れてしまったけど、彼女のことを想う度に、「諏訪」という響きが懐かしい〜

 霧が峰から見える風で自由自在に動いてる雲たちが楽しかった。
 何回も足を止めてうっとりと眺め、手に取るばかりの距離感にたまらなかったよ😎
 七島八島の木道をダッダッダッダと軽く走ってみた。
 湿原の雄大なエネルギーが満ちていて、動く風も光も、静かな小池も、群生している白い花や黄色い花たちも、稀に見える高い樹木の葉っぱも、多彩な美しさだった。
 夕方に近づき、吹く風には、既に秋を思わせる冷ややかさがあった。