娘が生まれた後、あまりに飲みが悪く、退院延期になった。
一足先に退院した私は、産後間もない体で、毎日病院まで通った。
車で15分の距離だったけれど、毎日送迎してくれた母には感謝の気持ちでいっぱいです。

病院の看護師さんからは
「まだ産後間もないんだから、無理して毎日通うこと無いからね。」
と優しく言われたけれど、娘と一緒に退院できなかった悔しさもあり、他の人はみんな家で赤ちゃんのお世話を頑張ってるのに…という意地もあり、毎日通った。
本当は1日2回とか行きたかったけれど、さすがに母に送り迎えをしてもらうのが申し訳なくて、1日1回。

その病院は、母子同室だったので、授乳室は無かった。
どこか部屋を貸してくれてもよかったのに、そういうスペースも無かったのか、直母では授乳できず、病棟の入口付近のソファーでミルクを飲ませることしかできなかった。
外来者用の衛生用のエプロンみたいなのを着ることになっていて、面会やお見舞いに来た人達から好奇の目を向けられた(たぶん被害妄想)。
そんな場所で赤ちゃんにミルクを飲ませている人なんて、他にいなかったから。

規定量は60mlだったけれど、途中で寝ちゃったり、飲むのを止めちゃったりして、全てを飲みきることは無かった。
その後、看護師さんが手伝ってくれて、残りのミルクを飲ませてくれたけれど、やっぱり飲みきるのは無理。
怖い師長さんがやってきて、あの手この手で無理やり?60ml飲ませた時は神かなと思ったけれど、その直後、ほぼ吐き戻してた(笑)。

私が退院した頃から、わずかながら母乳が出るようになってきて、搾乳を始めた。
それを冷凍保存して病院に持って行っていたけれど、こちらもトラブル。
血乳(母乳に血液が混ざる)が出ていた。
血乳は飲ませられないと、そのまま病院で廃棄されてしまったえーん
血乳自体は、そのまま授乳しても問題ないみたいなんだけど、搾乳した分に関しては、もしかしたら母乳以外の血(例えば乳首や搾乳した時の指とか)が混ざってるかもしれないし、衛生面を考えてあげられないと判断されたのかな?
本当にそれは仕方なかったと思う。
でも、少しずつ出始めて、やっとの思いで集めた母乳。
入院している娘にしてあげられることは、搾乳を届けることくらいなのに、まさか捨てられるなんてえーん

今思っても、何もかもが上手くいかず、辛い退院後の生活だった。