さて、いよいよ技能試験だ。


私が住んでいるこの県では、週に3回実施している。

有給休暇を消化するので、
サラリーマンにとっては、

少ない回数で終わらせたいところだ。
 

 

必要な用紙に氏名などを記入。

県証紙購入コーナーは激混みだったけど、
前回筆記合格時に納めているので、そこはパス。


受付に提出した後、視力検査。
相変わらず深視力が難しい。


その後、初回時説明を聞くため、
しばらく待機。


初回説明を受けるのは、私以外いない。
試験官の方と私の1対1だ。


内容を要約すると、
・採点は乗車から降車までで、慣らし運転は除く。
・場内での坂道発進も採点に含まれない。
・縦列駐車または方向変換及び鋭角コースを3回以下の切り返しで通過。
・縦列駐車時の後方車体間隔は、駐車後凹部から一度道路に出て、再度駐車時に測定。
・方向変換時の後方車体間隔は、方向変換後、もう一度方向変換する時に測定。
・路端停車は、目標物を中扉の中心を合わせて適切に停車する。(3回)
・路端停車後は、フットブレーキ、ニュートラ、サイドブレーキで指示待ち。


30分ほどで初回説明は終わり、
次は試験のスタート位置でバスが到着するのを待つ。


周辺に大型や大型二種の試験を待つ人は見当たらない。
今日は一人だけなのか?


しばらくするとバスが来たわけだが、さすがに大きい。
さすが大型バスだ。


【乗車】
名前を呼ばれ、「顔を確認します。」と、マスクを外し、
「乗車してください。」でスタートする。


前方、左側面、後方、右側面、もう一度前方と回り、
中扉から乗車。


バスは、サイドブレーキは昔ながらの床から生えているやつたが、
シフトはエア式だ。

練習したバスは、サイドブレーキがエア式で、シフトは床から生えていたのに。

でも、そんなことは言ってられない。

 

何でも運転出来る人でないと受からないのが
一発試験の常識だ。


シート調整、ミラー調整、シートベルト、
バッテリーオン、そしてセル。

スムーズにいったが、バッテリーのスイッチが貧弱だ。
今にも壊れそうな状態で、操作の力加減が掴めない。


【発進】
「準備が出来たら発進してください。」
安全確認後、レーンに出る。

すぐに
「そこを右に」
と言って、ならし走行に入る。


【ならし・坂道発進】
まず坂道発進だ。
採点はされないとは言ってたが、練習時のエンストがよみがえる。


案の定、スムースには発進できない。
おまけに、サイドブレーキが床から生えてると、腰に負担がかかるんだよな。



1回のエンスト後、なんとか発進。





【鋭角】
その後、右へ曲がる鋭角コースへ。

鋭角は、練習の時に自信がついていたので、
難なく2回切り返しでクリア。



【縦列駐車】
次に向かったのは縦列駐車へ。


あまり深く入りすぎないように慎重に入れるのだが、
いい角度に入らない。

焦る。

焦る。



でも、切り返し権は、3回ある!


しかし、焦りすぎて
縦列駐車で最初にバックに入れる場所まで戻る。


そしてリトライ。





また角度が合わずに、焦る。焦る。
再度最初のバックポイントに戻る。



3回目でなんとか駐車完了。
ニュートラ、フット、サイドで指示待ち。



「次は後方間隔やります。元の位置までバスを戻して。」


と、前進したら、一発で出られない。
仕方なく、1回バックして元の位置へ。




【後方間隔】
そこからの、車庫入れ。50センチ。


改めて車庫入れするが、一度では角度がうまく合わない。
 

今度は慌てずバックポイントまで行かず、

 

 

普通に切り返しをしたら

1回の切り返しですんなり入った。


後方間隔は、練習でやったとおり、ピラーで合わせた。



ニュートラ、フット、サイドで、
「ドアを開けてください。」との指示で、
試験官は外で実測。




後方間隔のやり直しはなく、
「コース元の位置に戻ってください。」
との指示。

後方間隔一発OKっぽい。



【降車】
戻ると、降車までが場内試験とのことで、

フットブレーキを踏んだまま、
ニュートラ、ハンドブレーキ、バックにシフトを入れ
エンジン停止し、バッテリー断。


扉を開け、安全に外に出る。


「入ってください。」と試験官から呼ばれ、
車内に入ると、一般道路試験しますとのこと。


内心喜んだ。



【路上へ】
路上試験は、試験官が運転して
スタート地点まで連れ行かれるようだ。




場外に出てしばらくすると試験官から運転を代わり、

スタート地点から、しばらくのならし運転があった。
20秒ほどで「ここから採点します。」と合図がある。



コースは試験官から指示があるので、そのとおりに
曲がっていけばいいのだ。



スタートしてしばらくは、
片側がバス幅ほどの細い道。

そこを左折。
曲がったあとの道も同じほどの細さ。


バスの大きさから考えると、
右からも左からも車がいなくならないと
曲がれない。


どちらからも来ていない状態となり、
アクセルを踏みはめようとしたとき、
右側から車が見え始める。


右課の車までの距離的には100メートルもなかったが、
普通車の感覚で発進してしまった。





その後、踏切や路端、幹線道路、細い道と
30分ほど走った。



一度もしたことがない路端停止は、

 

車体から目標物まで50センチの隙間があるときに、

扉の中央から前側に、

2倍の100センチほどの所に目標物が来たときに

止まることにした。




歩道がない道路では、
おばあちゃんと2~3歳ほどのお孫さんが手をつないで歩いてた所で


対向車線へはみ出さないと危険なので、
指示を出してみた。


ほかには、細い道で民家から木の茂みが道に出てて、
左サイドミラーと接触しそうな場所がある。

センターラインぎりぎりまでは右に寄せても当たりそうだ。




そして、「あの標識あたりで止まってください。」との指示。
あれ、試験中止か?と思ったら、コース終了だった。



試験官に運転交代し、バスは場内の元の位置へ。



評価は、
・場内の鋭角は問題なし。
・縦列駐車は4回切り返ししたので減点。
 発進時のバックもカウントされていた。
・後方間隔は問題なし。
・路上は、最初の左折では右からの車がいなくなるのを待つべきだった。
・キープレフトを守りすぎて、標識や民家から出ている木の枝に当たりそう。
・対向車がいないときは、臨機に多少右にはみ出してもいい
・路端停止は、1回目と3回目はOK、2回目は進みすぎ。



最後に試験官から受験票を渡されるときに、

「かなり勉強されて受けていると思うが、
  上手な方なので合格まで時間はかからないだろう。」


と、うれしいお言葉。




次回の試験予約をして、家路に。

1回目の技能試験は落ちたが、よい経験でした。