10月11月と日本に一時帰国をしていた。2か月も日本で遊べるなんて、なんてすばらしいことだろう。思いっきり楽しんできた。と同時に、講演会に行ったり、本を読んだり、いろいろ記録に残したいなということがたくさんでてきたために、このブログにもそれを書こうかなと思ってきた。

まずはじめに、今回使った航空会社とシンガポールと日本の空港で感じたこと。エコノミーの客にここまで言われたくないと思うが、エコノミーの客が結局一番多んだし、ということで書かせていただきまーす。

今回は、時間的にも余裕があるために、大好きなシンガポール航空で、シンガポール経由で日本に帰ってきた。

シンガポールでのストップオーバーホリディを大満喫すると同時に、やはり予想通り、シンガポールのチャンギ空港と成田空港の大きな力の差に愕然とすることになった。

ー根本的な違い
ときめきがある空港かどうか?

チャンギ空港は、何と言ってもときめきがある。
まず空港に到着した時に歩く通路のじゅうたん。ふかふかなのだ。とてもなんだか大切にされているようで、幸せな気分になる。

成田は、赤いカーペットであるが、ふかふかではなく、シンガポールのそれの後に歩くとなんだかどうでもいい感じだ。

それから空港の通路。
チャンギ空港の場合には、空港の造りのせいであるが、降りるとすぐに免税店が立ちならぶ大通りのようなところを歩くことになる。このようなところであれば、ぜんぜん嫌な気はしなし、楽しい。おまけに、高い天井の、どこかのホテルのロビーにいるようなラグジュアリーな感じ。
歓迎されている気分に勝手になる。
それに比べて成田は、なんだか公務員ちっくな人達が作った教科書通りの空港って感じ。はっきり言って、つまらないのだ。
通路には、たまにきれいな写真が飾られていたりするが、チャンギ空港の花や緑で豪華に飾られたのと比べると話にならない。

せめてもの救いは、その写真の前で喜びながら、写真を撮っていた外国人たち。なんだかあんな写真でも笑顔で楽しそうに、写真を撮っていた彼らを見て、ちょっとうれしかった。

ー入国管理

成田での入国管理は、最低最悪な状況だった。はっきり言って、日本の玄関口がこんなのでは、まずいであろう。
何があったかというと、ある1人の入国管理のおっさんが入国管理をしている人達に、大声でいやらしく怒鳴ってるのである。日本語なので、聞き取れないかとは思うが、何語であっても罵倒したりすることは理解できるので、今日のあの怒鳴声を聞いた外国人で不快に思った人は多いであろう。
おそらく、管理をしている人と思われるが、日本の玄関口であれはまずい。即刻解雇してもいいくらいひどい態度だった。そんな人物が、上司の人達、心からかわいそうだと思う。

それに比べてシンガポールは、入国管理の人もかくばった礼儀正しさではなく、くだけた礼儀正しさで、フレンドリーなのだ。おまけに、飴をくれたりする。。。入国管理官が飴をくれるなんて、なんてすごい国なんだろう。それから空港のあらゆるところにある評価スクリーン。

入国管理官の後に、よかったかどうかのスクリーンがあるので、それを押すことになる。1人1人それがくっついてるのだ。やる方からするといい気持ちではないのだろうか・・・。

ートイレ

これが圧倒的、最大級に異なることである。
チャンギ空港にあるトイレは、ほとんどがトイレという感じではなく、ホテルっぽい感じなのだ。女性用は、ほとんどがホテルの部屋っぽい化粧室が併設され、着替え場所もきちんとある。

そして、おきまりの評価スクリーン。丁寧に掃除をした人の写真までスクリーンにでており、スクリーンは、定期的に消毒されてますよというメッセージまで書いてある。
いやはや。脱帽である。そういう気の使い方。まるで日本の高級旅館のよう?

ーストップオーバーホリディ

今回は、ストップオーバーホリディを利用してみた。というのも、こんな時間がある時ぐらいしか、ゆっくりこんなことできないからだ。

このホリディには、まずホテル代、ホテルまでのシャトル便、それからたくさんのアトラクションの無料チケットが込みとなっている。
死ぬほどお得なのだ。どうせ一人だったので、一人でよいホテルに泊まるのも何だったので、下から2番目の適当なホテル(それでもまあまあよいホテル)だったが、たしか追加は60ポンドぐらいだった。

まず街中を周遊しているバスに無料で乗ることができる。そしてそのバスとは、普通のシンガポールの市民がのる路線バスなどとは、段違いに高級感があふれている。こんな私みたいのが乗っていいんかなという感じではあるが、私には、ストップオーバーホリディのパスがある!ということで私も乗ってよいのだ。

このバスは、冷房もばっちりきいており、とても心地よい。おまけにとても空いている。こんな状態でバスを運行してよいのかと少々不安にはなる。

セントーサ島ぐらいまでいけば水族館やもっといろんなアトラクションがあったが、行き方もよくわからないので、無料チケットがついていた観覧車に乗ってみることにした。ロンドンの観覧車すら乗ったことない私であるが、何十年かぶりに乗ったシンガポールの観覧車はすごかった。もうこれ自体で、1つの大アトラクションである。

その時は、空いていたためであるが、1つの大きなボックス(というのだろうか?)には、たったの4人だけ。こんな30人ぐらい入れるようなスペースに4人だけとは何と贅沢な!30分の観覧車の旅を思いっきり楽しめた。ちなみに私意外には、ドイツから来た若者一人と、黒人の親子。この黒人の親子とは、観覧車の入口を一緒に探したりして、結構楽しかった。

出発の日のホテルへの迎えも完璧である。もちろん他のホテルによって、他のお客様のピックもしなくてはいけないが、時間も正確に来てくれて、何の不安感もなく空港まで連れて行ってもらった。
この送迎というのが本当にありがたい。私の場合には、チェックインした荷物はシンガポールで引き取らずに、成田に直接送られていて、手荷物だけなのでそれほど多くはないが、やはりそこそこの荷物がある場合には、このような送迎はほんとにありがたい。
まあ、シンガポールは空港が町から近いので、タクシーでもそれほど費用はかからないが、タクシー往復しただけでストップオーバーで払った料金を超えてしまう。

もうこのすばらしいサービスに大満足し、帰りもフライト変更をして、ストップオーバーしようと考え中である。
変更するのに、いくら必要だろう・・・。 (しかし、結局日本で散財をし、時間的にも余裕がなくなってきたために帰りの際のストップオーバーはあきらめた。)

ーシンガポール航空

やはり、よかった。いつも裏切られない。そして、この安心感が何にも代えられない。
まず人をよくみている。そして、フレンドリーに親切なのだ。ディズニーととても似ている。これが日本人がなんだか足りない部分であるような気がする。
日本の航空会社ももちろんよいのであるが、なんだかときめきがシンガポールに比べてそれほどないのだ。日本のCAは制服がきちっとしすぎて、かくかくしい印象なのに対して、シンガポール航空はあの民族衣装で、そのアジアの美が感じられ、なんだかうれしくなるのだ。
そしてCAの対応も日本の礼儀正しすぎる感じではなく、フレンドリーに楽しいのだ。
(これは、個人の感想なだけで、決して日系の航空会社を批判しているのではない。日系の航空会社で感じる安心感もありがたいし、日系サービスで感動した体験も多々ある。)

ロンドンからのフライトでは、CAのおじさんがとてもよかった。プロお見事という接客術である。
不快になることが全くないのだ。SQの魔法にかかっているということでもあるが・・・。

帰国時は、羽田発の深夜便は、眠くてそれほど記憶にないのであるが、日本人CAが乗っていたために、ロンドン便よりは、かくかくしい印象がある。まあ、日本人CAも必要なのだろうが、私的には、ロンドン便のようなあっけらかんとした感じのサービスが心地いい。

今回の羽田からシンガポールへの便は、機体がそれほど新しくなかったようだ。だがしかし、どうせほとんど寝てただけなのでそれほど気にしない。私の隣のシンガポーリアンらしきかわいい女の子は、食事も全く食べずにずっと爆睡していた。せっかくのシンガポール航空なのに、それはもったいない。と思うのは私だけか。

シンガポールからロンドンまでの便は、約14時間ほど。14時間もシンガポール航空が楽しめるなんて、もう私にとっては贅沢そのものである。いつも通り、かわいらしい、アジア美人のCAがたくさんウエルカムしてくれる。そして、日本のおみやげなどで重量が重くなった私のバックをインド人らしきおにーさんがすぐ手伝って、上の棚に入れてくれる。

今回のほとんどの便で、私は、一番後ろの席にした。というのも、後ろの方の席は席数が若干すくなくなってたりして、ゆとりが少々感じられるし、後ろに人がいないので、気がねせずに座席を倒すことができるのだ。(エコノミーだからね。ビジネスだったらこんな心配しなくてもいいのよね・・)

しかし一番後ろだとたまに食べたいものが既になくなっている場合もある。今回がそうであった。しかしながら、なんとかして私が食べたいものを探してきてくれたのだ。その容器が通常のサイズと異なっていたので、おそらくなんとかして普通の所からではないところから探してきたのだろう。

そうだ。お客のためになんとかするというこの努力!これなのだ。日本はこのようなマインドを普通の人でも持っているが、海外でこのような人になんとかしてあげようという努力をしてくれる企業、人はそれほどいないのだ。こういうとこが、とてもうれしい。

それと他の航空会社との圧倒的な違いは、ボタンでCAを呼び出す必要がほとんどないのだ。のどがかわいたなあと思うと水とかジュースを配っているし、お腹すいたなあと思ったらお菓子を配ってくれていたりする。他の航空会社だったら、呼び出してもまだ来ない!と怒りの域に入るのだが、本当にSQではわざわざ呼び出さなくてはいけないという事態に陥ることがほとんどない。

それから手荷物もエコノミーは、以前は20kgsであつたが、ちょうど11月から増えて30kgsになったということで、重量以内であれば個数の制限もないということであった。SQの場合には、荷物が重くてとやかく言われたことは一度もない。このせこくない感も好きである。今回も少々オーバーしていたはずであるが、特に何も言われない。

以前エールフランスに乗った時に、たかが1,2kgsの超過で、くどくど言われて悲しかった。それからバージンでは、かなりの超過で、スーツケースを開けるはめにもなり、かなり悲しい思いをした。

それから今回は、近くにいたCAの子と少々仲良くなったのも、楽しかった。これは学生時代からずっと感じていることなのであるが、やはり私たちはアジア人であり、アジア人同士で話をする方が落ち着けるのである。そして、西洋人と話すよりも、通じるのである。日本人もいろんなタイプがいるが、私は完全に日本人タイプであるために、アジア人とコミュニケーションとる方が楽なのであろう。

ー羽田空港

帰国時は、成田ではなく、羽田を利用してみた。というのも、成田発であるとなんだかうまい具合に、私が乗りたいロンドン便に乗り継げなかったからである。

羽田空港の国際線ターミナルは二度目である。今回も母親が見送りに来てくれた。いつも申し訳ないなあと思いつつも、母親も空港には来るのが嫌いではないらしく、今回も母親といろいろ楽しんだ。

羽田もやはりシンガポールチャンギ空港と比べると、どうしても公務員的、教科書ちっくな印象を受けるが、成田よりはずっとよい。垢ぬけた雰囲気と、トイレもきれいで広いので、キャスター付きのバックがあっても何の問題もない。それにしても、ウオッシュレットトイレには、びっくりだ。外人なんてなんだこのトイレはと思うだろうな。

今回、失敗したのは、チェックインの時間をきちんと把握しておかなかったことだ。
深夜便のため、チェックインは9時からであったのに、私は事前にヤマトで送っていた空港宅急便を空港についてからすぐ受け取ってしまったのだ。それからチェックインカウンターに行ったら、9時からしかできないという・・・・。

そうか、空港で遊ぶために早く来る時には、チェックインはできないんだと今さらながら学ぶこととなった。

それなので、せっかく受け取った荷物を一時手荷物預かり所にまた預け直すというあほなことになってしまった。まあ、あの荷物を持って食事、買い物はできないので仕方がない。

出国ロビーにも、まあそこそこの免税品店、ブランドのお店もあり、まあまあよい。何と言ってもこのまだ新しいと感じる感じがよい。

WIFIもきちんと使える。使う前に登録が、必要だがその場にバンフレットもあるのでそれほど苦痛なく、使うことができる。これは結構ありがたいのではないだろうか。

そして、PC.チャンギ空港には無料で使えるPCがどばーーーーーっと置かれているに比べてなんだか貧乏くさい感じの隅っこにおまけに有料である。別に私は使わないが、チャンギ空港と比べたらやっぱりとっても見劣りがする。

ーヒースロー

ヒースローも成田と同様に、ときめきがそれほどない空港である。今回も、空港到着後に、なんだかよくわかんない殺風景なところを何百メートルも歩かされた。そして、あまり品のよくない空港職員たち。

あーあ、イギリスに帰ってきたって感じだった。


1枚目:チャンギ空港の空港評価のための端末。アンケートに答えてきた。そしたら登録したメールにお礼メールがきていた。

2枚目:チャンギ空港の映画館。あれ?映画館なんて昔あったかな?という感じだった。好きな映画がやっていればラッキーである。ほとんど人ははいっていなかったが、音もよく、いい感じ。

3枚目:トイレの中の評価スクリーン。このスクリーンも定期的に消毒されてますよというメッセージもあった。

4枚目:シンガポール無料ツアーに群がる人たち。
私は、残念ながら、搭乗時間が早く、参加できなかった。ガーーン。

5枚目:次は羽田。きれいだった。

6枚目:これも羽田。赤い傘とこのスペースが心地よい。

7枚目:最後のチャンギ空港のタイガービールのバー。
朝に到着したので、さすがにビールは飲めなかったが、夜に到着してたら、絶対にこで飲んだくれてた。次回は夜到着にして、ここで飲んだくれるか。


イギリス発 山日記&風景写真&ひとりごと