シラキャンプ ( 3837m)
ラバータワー( approx 4600m)
バランコキャンプ( 3976m)


今日は、なんだか朝起きたら、頭が重かった。

これが俗に言う高山病か。

ここは3837m。富士山と同じくらいだ。

Rちゃん曰く、寝ているときには呼吸が浅くなるから、朝起きると辛いのだと。

今日は、なんだかかなり高いところまで行くらしい。
事前にそれほど下調べをしていない私はラバタワーと言われてもピンとこないが、なんだか溶岩があるところにいくらしい。そこがかなり高いポイントであり、そこからまた4000m近くまで
降りてきて、高度順応をするらしい。

朝からなんだか調子がよくなく、ポリッジとトーストを見ただけで、気分が悪くなったが、これは実は高山病ではなかった。
あることで解消し、すっかりいつもとおりおいしく朝食をいただいた。

朝のさわやかな空気の中をるんるん気分で緩やかな道を歩いていく。
なんだか今朝は、たくさんのグループと出発時間が同じくらいだったらしく、いろんなグループを抜いたり、抜かされたり。

その中になんだか、日本人っぽい男の子がいた。

おお。

日本人だ。

このマチャメルートで初めて遭遇した日本人だ。

”どこからですか?”
と聞かれたので、
なんだか思わず
”関西と名古屋から”
と自分ではなく、みんなのことを答えてしまった。

私が
”何日間ですか”
という中途半端な質問をすると
”1ヶ月”
と彼は言った。

ん?!

アフリカに1ヶ月ということだったらしい。

学生か?私が学生のころは、こんな感じの人がごろごろしていたのだが、久しぶりにこういう人と出会えたことがなんだかうれしかった。

おまけに現地のツアーに参加しているようで、外国人の中にぽつりと日本人一人だった。だがしかし、しっかりみんなとうまくやっており、非常にたくましくみえた。

がんばれよー。と心の中から彼にエールを送る。

今日はエドワードでなく、ジャスティンが先頭だ。

ジャスティンは、マジタイム(水休憩)をあまりくれない。
1時間とか休みなしに歩いていく。これがきついのだ。

おまけに、途中から空模様が怪しくなってくる。

空模様と同時になんだか、疲労感も倍増してきた。
かなり高度があがってきて、緩やかなのぼり一辺倒になった時、強烈な眠気に襲われた。

歩きながら、寝てしまうのである。

自分がおかしい。他の人たちも、眠さではないが、それぞれみんな苦しんでいる。

この緩やかな延々と続く登り、かつ休憩をあまりもらえない。

私には、強烈な眠り病が襲いかかってきた。

ガイドに、眠いよおと告げるが、別に心配されない。

この道の終点が、ラバータワーで、本日のランチ場所であった。
なんとまたしても、テント、トイレが設置されている。

またみんながこんなとこまで先回りしてきてくれて、私たちを待っててくれたのだ。

すごすぎる。

ラバータワーがある場所についたのではあるが、霧で何も見えない。
エドワードがラバタワーは寝ていると言っていた。

テントに入って、ランチとなるが、ここで初めて、気分が悪い=多少高山病になっている自分を感じた。

そして、この旅で初めて、ものが食べれなくなった。

ランチはスープと、マンゴージュースとサンドイッチ。スープをかろうじて、いただくが、どうしてもどうしてもサンドイッチまで手が伸びない。
Kさんも一緒のようだった。

ただサンドイッチを眺めていると

”EAT!”

ひー、ジャスティンだ。
怖い。

けど食べれないのだ。
また

”イート!”

ひー、
怖いので、マンゴージュースを飲むと言ってごまかした。

ランチが終わると下りで、今日の目的地、バランコキャンプまでだ。

この下りは、ほとんど道が霧に覆われており、ガイドなしでは、絶対に進めないような状態だった。

ほとんど真っ白の中をエドワードが、ちゃかちゃかまったく迷わずに進んでいく。

すごい!

さすがだ。

日本人であれば、まあ日本の北アルプスなどは一人歩きできる。日本語の標識がかなりしっかりしているから。

そして、ヨーロッパアルプスも一人歩き可能である。英語での標識が非常にしっかりしており、道も判別しやすいからだ。

だがしかし、ここはガイドなしでは、歩くことができない。
なんといっても標識がほとんど皆無であり、道もしっかり判別できないからだ。

ガイドをつけなくては、入山できない理由がわかる気がする。

ガイドがいなければ、確実に迷うこととなる。

バランコキャンプに向かっている途中で、不思議な植物がたくさん生えていた。なんだかいかにもキリマンジャロにありそうな植物だ。

だがしかし、カメラを取り出す気力がでずに、そのまま通り過ごしてしまった。