こんな事もあるんですね。

骨董市で手織りのカシミールショールを手に入れました。

 

古布が好きな私でもカシミールショールは高嶺の花。コレクションもありません。見る機会も殆ど無く私には遠い存在でした。

 

数少ない知識は元々は手織りですが、けっこう昔から機械織が導入されて手織りに負けない機械織の物が出回っているという事でした。

手織りは断片しかなくて、大きな布は全てが機械織というイメージでした。

 

着物や藍染の布を販売している業者さんでした。

藍染の絣布を見せてもらっていると変な古布が出て来ました。広げてみるとペイズリー文様があってカシミールショールらしき物なんです。

 

私に知識が無い上に、手織りのカシミールショールとしたら価格が安過ぎるので機械織の布なんだと勝手に思いました。業者さんは手織りだと思うと自信無げに言うのですが、、、

カシミールショール知らない私でも染色は世界共通です。色が優しく草木染のようなんです。裏を見ると私の好きな藍染の糸も見えて良い感じです。

 

その安い価格でも持ち合わせが足りませんでした。業者さんはそれでも良いと言うので有り金を置いて購入致しました。

 

帰り際、ブログ友でカシミールショールが好きな方を思い出し、写真を送って見てもらいました。本当に便利な時代です。

彼の見立ては手織りのカシミールショールに間違いないという事でした。

 

家に帰って広げて観察するとペイズリー柄が一つ一つ形や色が違いました。紋様の織りにも間違いが有ったりして確かに手織りでした。手織りとするとその仕事量は尋常ではありません。

 

早速、平山邦夫シルクロード美術館編集の『カシミールショール』という本を購入して勉強を始めました。

 

先月はインドネシアのタピスイヌの掘り出し物。今月はカシミールショールの掘り出し物と楽しい骨董蒐集が続きました。

 

 

 

 

裏側です。この藍染の糸が購入の決め手でした。美しいんです。

ジョン カベン