こんな本に出合いました。『祈りをつづる染と織ータイの美しい布』

2009年に千葉市美術館で開催された企画展の図録です。

 

1989年にタイのチェンマイに移住された染色家の瀧澤久仁子氏のコレクション展示会の時の図録でした。

 

 

私がタイに赴任したのが2000年ですので、瀧澤久仁子氏は私より11年前にタイへ移住されています。染色の合間にタイ族の古布を収集されたんでしょうね。

 

既にお亡くなりになっているという事です。生前にお会いしてお話をお聞きしたかったです。

染色のプロですので楽しい収集だし、染色の勉強をされたんではないかと思います。

 

図録を見ると、私が収集を始めた時には市場にはもはや無かったタイ・ルー族やタイ・デーン族の古布が充実しています。特にタイ・デーン族のパービアン(肩掛け)は図録の表紙にもなっていますが秀逸なものが多いです。

 

 

一方で私が2000年以降に沢山集めた古布が入っていません。私の好きなラオ・クラン族が入ってませんので、古布収集にも旬があるんですかね?

 

私がラオ・クランを収集した時は毎週のように巻きスカートが市場に供給されていました。私はその中で良い作品を選んで購入出来るので楽しかったですね。

 

また、ベトナムではドイモイ解放政策が浸透してベトナムからバンコクへ古布が入って来た時代でした。

 

図録を見ると新しい解釈もあって、その時代は文字はありませんでしたので想像しかありませんね。でも、勉強になりました。

 

私との共通のコレクションは海南島のリー族ですね。リー族は私のコレクションの方が上でした。

 

 

ジョン カベン