Iさんの思い出の「JAS DC10形」の模型を修理する | 幌歌内の気まぐれブログ

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ご覧ください・・・JASのDC10形の1/100の樹脂製の模型です・・・第3エンジンの付く垂直尾翼部品が外れ、主翼のエンジン部や下面のフィンが折損しています・・・


この模型は、内の家族が昨年インドへ旅行に行った際に、知り合いになったIさんご夫妻のご主人が、ある思い出があって、大事にされていた模型で、奥様がお掃除の時に落下事故となり、破損したものなんです・・・


僕は、旅行には行っていなかったのですが、そのご家族で食事をしたり、我が家に遊びにいらしたりで、仲良くしていただいています・・・




で、或る日に電話があって、航空機模型の修理をする人を紹介してほしいとの、お話でしたので、「私が修理しますよ~」って事になった次第です・・・



飛行機の下面には、なにやら色々と書かれています・・・

1995年5月31日・・・F324 徳島→東京 「4年間のたくさんの思い出を乗せて」と・・・




おお~1995/5/31 JAS徳島→東京 F324便のクル-のサインの様です・・・

約20年前なんですねえ~当時はまだF/E(フライトエンジニア)が載っていたんですね・・・


Iさんにお話しを伺うと、某大手損保の徳島支店長時代に週に2~3回も徳島~羽田を往復していたそうで、その期間は4年にも及んだとか・・・そして東京に戻られる時に搭乗したのが324便で、そのクル-からのサインが入ったこのDC10形の1/100モデルを某旅行代理店からプレゼントされたんだそうです・・・それは思い出深い大事な飛行機模型ですよねえ~




このモデル1/100と大型の樹脂製で、一般に販売されたものでは無いようですねえ~

この折損部はただ接着しただけでは、強度が不足しますので、骨としてφ0.8とφ1.5の真鍮線を植え込んでから接着しました・・・

接着はシアノアクリレ-ト系(瞬着)をしようしました・・・




そして、接着の継ぎ目をこのパテで充填します・・・




こんな感じにパテ盛をします・・・



そして硬化後にヤスリ仕上げです・・・



仕上げた跡はこんな感じに・・・



そしてエナメル系のシルバ-で色合わせをして、ハンドピ-スで吹き付け塗装をします



はい、出来上がりです・・・



ほぼ元の形になりました・・・



フィン部も無事に元に戻りました、大事な思い出と共に・・・



このマグドネル・ダグラス社のDC10形は、ワイドボディ-の3発式エンジン機として、446機が製造され、日本ではJAL日本航空がDC10-40D形を20機、そしてJAS日本エアシステムが超長距離用のDC10-30ER形を1980/4に、2機導入し、シンガポ-ル・ホノルル・ソウル便で運航したほか、国内では、福岡・千歳便にも使用したそうです・・・



この機体は短命で、2000/3には、ノ-スウェスト→オムニエア・インタ-ナショナルに売却されました・・・そしてJAS自体もJALに吸収合併されてしまいましたね~


1995/5/31の徳島便は、どんな機材が使われていたのでしょぅか? A300あたりでしょぅか?

どちらにしても、近々に Iさんのお手元に大事な思い出と共に戻ることが出来ます・・・

めでたし、めでたし・・・



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