南阿蘇旅行記(後)トロッコ列車 | 長崎回縁隊のブログ

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そして、少しでも一隊化できる場所があれば最高ぜよ。

南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」に乗りました。

 

高森駅から立野駅までの約1時間の旅です。山頂がギザギザの根子岳、今でも活動している中岳、最も高い高岳の他、烏帽子岳、杵島岳の阿蘇五岳、更にカルデラを取り囲む外輪山などを左右に見ながら進みます。

                (国際交流サービス協会様ブログより引用し、一部追加)


高森駅にはワンピースのフランキー像が飾られています。トロッコ列車「ゆうすげ号」は3月~ 11月の土日祝日のみ、1日2往復の予約制ですが、いつもほぼ満員だそうです。この日は空も雲も風も綺麗で、短いながらも良い旅ができました。

 

高森駅舎内にはみんなの会議室と書いてある部屋があり、多くの人気漫画家のサイン入りメッセージがずらりと飾られています。2016年の熊本地震からの復興を応援するために作られました。また県立高校にはマンガ科もあり、高森町は漫画の聖地となっているそうです。

 

いよいよ出発です。窓ガラスは無く阿蘇の心地よい風が通り抜け、雄大な阿蘇の自然を満喫できます。進行方向左側の山は約10万年前に形成された外輪山で、山頂は滑らかですが、手前の山腹は急峻になっており、その山肌は濃い緑色です。

 

一方、反対側に見える山は3~5万年前に噴火した阿蘇五岳です。山頂はやや角張った感じで、山腹は手前になだらかな形をしており、その山肌は緑の中に黒っぽい部分が入り交じって斑状をしています。進行方向の左右に見える山を比べてみると、両者の違いが良く分かりました。

 

しばらくすると、南阿蘇白川水源駅に着きます。近くに「日本一美味しい水」と紹介されている白川水源(昭和の名水百選)があり、毎分60トンもの水が湧き出ているそうです。阿蘇のカルデラに降った雨が地下水となり、ここから一気に地上に噴き出し白川となり有明海まで流れています。

 

南阿蘇ではいたる所で湧き水が見られますが、カルデラに降った雨が約20年かけて地下にしみ込みフィルターを通して地上に湧き上がったものです。これらは南阿蘇湧水群と呼ばれ、その1つがの明神池名水公園で、広い公園の多数の場所で清水が吹き出しています。水底までくっきり見える程で、平成の名水百選の1つです。

 

これは阿蘇五岳の写真ですが、今回の旅行とは反対側の北阿蘇の大観望(最初の地図の⑦)から撮られたもので、涅槃像(お釈迦様が亡くなられる時の姿)にたとえられる有名な景色です。すなわち、それぞれの山が左から、お釈迦様の顔、胸、腹、そして膝に見えます。

                 (道の駅 阿蘇のブログより引用し、文字を追加した)

 

これが今回の南阿蘇のトロッコ列車から見た阿蘇五岳で、北阿蘇の大観望の反対側から撮っているので、前の写真と比較すると、左右が完全に逆になっています。まさに涅槃像の裏バージョンですが、空、雲、山肌、平野の色がはっきりと見えており、それは涅槃像が東西に沿って横たわっているので、南から見た方が日当たり良いからだと思います。

トロッコ列車では乗務員が丁寧でユーモアあふれる説明をしてくれる事でも有名で、途中の中松駅ではホームに降りての説明がありました。

 

「南阿蘇水の生まれる里 白水高原駅」少し前までは日本一長い駅名だったそうですが、今は「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前」に譲ったそうです。「水の生まれる里」とは南阿蘇湧水群を示しています。

 

長陽駅は100年以上前に造られた木造の駅舎が残る駅です。2016年の熊本地震で南阿蘇鉄道が破壊され、2023年の全線再開通した時の横断幕がそのまま残されています。写真前面に浮かんでいるシャボン玉は地元の人が歓迎の意味を込めて飛ばしてくれました。

 

最後は南阿蘇鉄道のクライマックス・第一白川橋梁を渡ります。ここは阿蘇カルデラを囲む外輪山の一角が切れて、先ほどの白川水源を源とする白川が深い峡谷を形成してカルデラの外へと流れ出す場所です。

 

赤い橋梁が印象的ですが、60m下に白川が流れています。列車はここでしばらく停車して写真タイムをとってくれます。1927年に架けられた日本最初の鋼製アーチ橋で、当時は日本一高い鉄道橋だったそうです。

 

そうは言っても峡谷や白川と第一白川橋梁がどうなっているのかは列車内からは解らないので、離れた所から撮られた写真をお借りしました。右上の外輪山の中から中央下に流れるのが白川で、熊本市内を通り有明海に注いでいます。

              (日本交通公社 美しき日本 全国観光資源台帳より引用)

 

この第一白川橋梁は2016年の熊本地震で変形しましたが、2023年の南阿蘇鉄道全面開通の年に再び蘇りました。写真の最も左奥に新阿蘇大橋が見えていますが、震災前は黒川上流に架かっていました。しかし地震で橋げたが落下し、大学生が巻き込まれて死亡した事で有名になりましたが、2021年にこの場所に再建されました。

 

最後に水を貯めない流水型の阿蘇立野ダムが見えてきました。普段は下の方の穴から水は流れていますが、大雨の時だけ自動で水を貯め洪水を防止します。阿蘇カルデラ内に降った雨の多くが白川に注いでおり、度々、熊本市内に水害を起こしていたため流水型ダムが造られました。

 

約1時間の旅はあっという間に終り、終点の立野駅に到着しました。そこには長崎バスが待っていてくれました。

マンガの聖地・高森から始まり、南阿蘇のカルデラの風景、外輪山と阿蘇五岳の山の違い、南阿蘇湧水群、阿蘇五岳による涅槃像の裏バージョン、第一白川橋梁、流水型の立野ダムなど見所満載のトロッコ列車の旅でした。熊本は10年前の2016年の熊本地震からようやく復興したように思われましたが、今年、再び地震にみまわれました。我々が訪ねた阿蘇地方は今回は大丈夫の様でしたが、南の八代などは大変だと聞いています。私は僅かばかりの寄付とお土産をたくさん買うことしかできませんでしたが、再びの復興をお祈りいたします。