11月5日に終了しましたが、10月に佐賀県武雄市の御船山楽園でチームラボのプロジェクションマッピングを見てきました。
御船山と言えば池泉回遊式庭園で、この景色が有名ですが、これはコロナ前の紅葉まつりの時の写真です。
御船山の山肌やツツジ谷、夏もみじのある部分が光っていますが、特に手前の池の水面に映るプロジェクションマッピングが不思議な光の軌跡を描いています。
最初に池に浮かんで進む小舟が現れて,それは始まります。
小舟の動きに応じて呼応するように色とりどりの鯉が現れます。
それぞれの鯉は近くの鯉の動きや小舟の動きによって影響されています。鯉は小舟が止まっていると周囲に集まり、動き出すと避けて広がるようです。
そして、小舟と共に踊る鯉たちによって描かれた水面の軌跡が作り上げたのがこの作品です。
以下の3枚は同じ場所からの写真で「夏桜と夏もみじの呼応する森」というテーマです。木々の光は自律してゆっくり点滅し、人々が近くを通ると色を変化させます。
御船山の断崖下に広がるツツジ谷の風景。人々が断崖とツツジの色の変化を眺めている空間。
断崖の方に近づくと、断崖に映る光(今は青色)がゆっくり呼吸するように変化し、その下にあるツツジの半球形の光もゆっくりと点滅したり放射状に広がったりしています。
近くの茶店でお茶を頂きましたが、お茶が運ばれると、お茶椀に花が生まれ咲いて行き、次々と広がっていきました。
下の3枚はホテルの中のランプの森が人の動きによって光の色を変化させる連続性の美を表現しています。
チームラボのテーマに1つが「デジタルテクノロジーによって自然が自然のままアートになる」だそうです。それを「かみさまがすまう森」の御船山で実践されていましたが、何とも不思議な世界に迷い込んだような気分でした。今はようやく秋めいて来て「紅葉まつり」が始まっており、今度は天然色の美しさが味わえます。