長崎回縁隊のブログ

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ご縁が回って、全国の方々と知り合えればと思います。
そして、少しでも一隊化できる場所があれば最高ぜよ。

長崎郷土芸能大会を見に長崎市民会館にいきました。

 

有名な「長崎くんち」に出る市内中心部の77町以外にも、周辺には多くの郷土芸能が50以上あると言われています。その中から5つの演し物が披露されましたのついた町)。

 

会場が大入り満員となる中、最初に魅せてくれたのが琴海町の「にしうみ和太鼓」。

 

比較的最近になって発足したためか、若者達が多く参加しており活気に溢れていました。

 

素早いバチさばきが流れるように撮れないかと思いましたが、それ以上の速さでした。

 

次が260年の伝統を持つ戸石町の「ささら浮立」で、その内の1つが「ささら踊り」。竹の棒(ささら)を持って踊ります。

 

また、2m近い月の輪を頭に乗せて太鼓を叩くのが「月の輪」。

 

さらに白装束に黒い鬼面を被って腰に掛けた太鼓をたたく「掛け踊り」などが含まれて、見どころ満載の「ささら浮立」でした。

 

次に出てきたのが市指定無形民俗文化財の滑石の「竜踊」。長崎くんちの踊り町の籠町より伝授された本格的な竜踊です。

 

毎年、滑石くんちで披露されているとの事で竜も立派で、持ち手の動きも迫力満点でした。

 

出演人数72人との事で、楽器を叩く子供達も頑張っていました。

 

高島町の「姫大蛇」は高島の伝説「蛇谷」をアレンジして民俗芸能として継承。

 

2匹の大蛇と武士との戦いの中で、真ん中の武士が両方の大蛇から締め付けられている所。

 

武士もなかなか手ごわく、赤大蛇の首を切り取ってしまいました。

 

トリは何といっても矢上町のコッコデショでしたが、市民会館の入り口が狭く、中に入れるのに一苦労。最初から「もってこーい」の掛け声を掛けたくなりました。

 

 

約400年前の歴史があり、雨ごいや矢上くんちで奉納され、長崎くんちで奉納されるコッコデショにも影響を及ぼしているとの事。

 

子供4人の太鼓打ちが乗った重い太鼓山を36人の大人が空中に持ち上げる動作が勇壮で、観客から盛大な拍手が送られました。また「もってこーい(もう一度)」の掛け声も多く掛かってていました。

江戸時代、長崎の近郊の村々では長崎くんちの影響を受けて様々な伝統芸能が生まれました。これらは現在でも地域の神社(郷くんち)で奉納されている他、地区のイベントなどで演じられ、地域の絆や町おこしなどの中心となっている(新長崎市史の普及版より引用)との事でした。長崎くんちにも負けない程の出来映えと迫力で大いに楽しめました。