双子をベビーカーに乗せてバスを利用したときの感想を発信されていて、
大山加奈さんは「迷惑な存在だと思われたこと」が悲しいと仰っています。
育児って、そういうことなのかなと思いました。
そういうこと、というのは、
育児は、家のなかでのふれあいと成長、
そして外に出て、
子供および保護者が、
社会的な存在であることを自覚すること。
その繰り返し。
出かければ、可愛いと言ってもらえる。
手を貸してくださる。
配慮していただける。
本当にありがたいことです。
出かければ、
子供の行動を非難される。
子供の育て方や姿を批判される。
無視されたり攻撃されたりする。
想定されることです。
社会に受け入れられたい、
社会から優しくされたい、
社会に歓迎されたい、
親として
当然の感情だと思います。
繰り返し、親子は成長して行くのです。
わたしと我が子は社会的に迷惑な存在なのか、とうちひしがれる…
お辛かったでしょう。
ヤフコメを読んだ程度ですが、
大山加奈さんの気持ちを無視した非情な声が多いなと感じました。
双子ベビーカーは大きいとか重いとか、
バスの運転手はワンマンで時刻表通りに運転しなきゃでたいへんだとか、
赤ちゃんの扱いや動きに危険が伴うため公共交通機関を利用するなら気を付けろとか、
そういった声は、
状況を説明する声としては正しいのでしょう。
特にバスの運転手さんのワンオペに過剰な期待を寄せられるのは、母親の負担が過剰な現状と同じで、日本社会の問題です。
そして状況を改善するための視点ですから、
必要な声ではあるのです。
ただ、
正しければ人の気持ちなんかおかまいなし
な印象です。
ひどい声になると、
子育て中ならちやほやされて当然だと思うなとか。
厚かましいとか。
推測ですが、
大山加奈さんは、
社会から否定された気分となり落ち込むことを予想されながらも、
勇気を出して外出することで、
自分たちの存在を自分たちの行動によって肯定しようとされたんだと思います。
母親として、子供たちや次の世代が生きやすい世の中を望んだのでしょう。
大山加奈さんは、
共感して欲しいのが第一なのかなと思います。
社会の体制を変えよう!って気持ち以前に。
もちろん、改善されればそれに越したことはないでしょうが。
悲しかったですね、と。
育児中の心の動きでもありますから、
悲しみのままに綴った言葉がつたなかったり、配慮に乏しかったりしたとしても、
彼女があまり非難されて欲しくないです。
なお、
自分がかつて我慢や配慮をしたから、
今問題に直面して悲しんでいる母親もまた我慢や配慮をするのが当然だ、
みたいなことをエラソーに言うパイセンヅラ母親ってイヤですね。
ひとり用ベビーカーにひとり、もうひとりにはだっこ紐を使うんだそう。
双子でお出かけする際の知恵としては有用であるのかもしれません。また、ご苦労されたことがうかがえ、そのなかで他者に対する配慮とひとりで育児を完璧にする決断ができることに敬服します。
しかし、
双子ベビーカーが迷惑がられる問題を解決するための意見にはなっていません。
双子に対してひとり用ベビーカーを買う卑屈なことなかれ主義者を見習って我慢しろ?と?
タクシーを使え?
車を買え?
いくら相手が有名人だとはいえ、他人の懐事情に踏み入りますか? 双子育児では社会様に対して金銭的な負担で対応せよ?
厚かましい。
なんて厚かましい意見でしょう。
自分がやるのは勝手です。他人に押し付けてなんになりますか?双子育児がしづらいままですよ。
有名人の気持ちの発信から、社会的な問題が話題となっているときは、
世の中がどうなるべきかを討論したいですね。
個人の努力や個人の美徳みたいなものは黙ってるべきです。
状況改善の討論がなされる場所です。気が利くオバサンを褒め称える場所じゃありません。
経験者には他人の無知や経験不足に配慮しながら意見してほしいですね。
双子は少数派です。
少数派ですから、声をあげても叶わない可能性が高いんです。
仲間からも攻撃されてはたまりませんよね。
日本が上がり調子の社会じゃないから、個人の努力、忍耐、個人の節制ばかりが求められるんでしょうね。
景気がよければ、バス大きくしようぜウェー、お手伝いアンドロイド搭載すんぜいぇーい、とかってなりますよね。
衰退国家にて、
パイセンが「肩身狭く生きろ」「周りに頭下げて子を育てなさいよ」とドヤって来る…。
世知辛い。
そんなことを考えました。
SONYさんへ。
ヤフコメを
ラブコメと予測変換するのやめてください。