ディスクブレーキ グラベルロードの輪行 | ロードバイクを待ちながら

ディスクブレーキ グラベルロードの輪行

1月にSalsa Jouneryerというグラベルロードを買ってから毎月輪行でどこかにいって段々慣れてきました。

 

とりあえず現時点での輪行準備について写真で説明してみます。

 

 

輪行前のSalas Jouneyer。今回は日帰りなのでキャンプ装備は積んでません。左側のフォークのキャリアに輪行装備が入った袋を固定してます。ホイールは650b,タイヤは47のセミスリックです。今時のバイクなのでディスクブレーキです。

 

 

 

この袋に輪行に必要なものが全部入ってます。もっと大きい輪行袋の袋を流用してるので輪行袋以外の色々も入って便利。

 

 

これが中身です。左上からオーストリッチ+Davosのグラベル用輪行袋。ホイール固定用ベルト3本。肩掛け用ベルト1本。

小物入れの袋。スルーアクスル用リアエンド金具。黒い丸いディスクローター保護カバー2個。ディスクブレーキパッド保護プレート(?)2個、チェーンを引っ掛けるゴム紐つきフック、青いスプロケット保護カバー(ローター保護カバーと同じものですが色違いにすることは必須!)、アーレンキー付きマルチツール。

とりあえず以上です。フレーム保護パッドとかは使ってません。フレーム傷はあまり気にしていません。

 

 

袋以外の小物類のみ拡大。

 

まず自転車をひっくり返しておきます。その前にフロントギアはアウターに、リアギアはトップに近いあたりに入れておきます。ライトとかが地面についてこすれ傷とかつくのが嫌な人は何かハンドルの下に敷くか、ライトなどを外しましょう。私は気にしないのでそのまま。

 



まず簡単な前輪から外します。ディスクブレーキ車はリムブレーキ車と違って車軸がクイックリリースではなくてねじ込み式の「スルーアクスル」です。7mmの六角レンチで緩めて抜きます。このスルーアクスルはフレームのパーツなので失くさないように注意しましょう。

 

失くさないようにはずしたスルーアクスルを元のフォークにねじ込んでおきます。きつくしめる必要はありません。

 

 

次にホイールを外したところにあるディスクブレーキのパッドに保護用スペーサーを挟みます。輪行中に何かの理由でブレーキレバーを引いてしまうとパッドが密着して動かなくなってしまい、ホイールのローター(円盤)が入らなくなってしまうそうです。そうなると特殊な工具でこじ開けないといけないようです。

写真、左上に移っている黒い板がスペーサーです。

 

 

スペーサーを取り付けて付属の紐で固定したところ。

 

 

ディスクブレーキのローターやパッドに油汚れが付くとブレーキの利きが悪くなるそうなので。このようなカバーでローターを保護します。手の皮脂もよくないらしいのでローター、カバー内側、スペーサーなどにはなるべく触れないようにします。

 

 

次に後輪を外します。

 

 

これも前輪と同じよう7mmのアーレンキーでスルーアクスルを緩めます。反対側の緩めるとディレイラーが外れてしまうので注意しましょう。ホイールの外し方はリムブレーキ車と同じです。ディレイラーを後ろに引っ張ってホイールを持ち上げるとはずれます。

 

 

後輪ブレーキパッドにも同様に保護スペーサーを固定します。

 

 

 

後輪のローターにも同じように保護カバーをかけます。

 

 

反対側にあるスプロケットにもカバーをかけます。ローターカバーとスプロケットカバーは同じものなのですが、必ず色などが違うものにして区別してください。スプロケットの油まみれになったカバーをローターにかけるとローターが油まみれにになってブレーキ効かなくなります。

 

次に一番面倒なリアエンド保護金具を取り付けます。リムブレーキ車用のものより構造が複雑です。ホイールを外すときに抜いたスルーアクスルを使って金具を固定します。コの字型の金具の外側に丸いワッシャみたいなパーツが来るようにスルーアクスルを差し込んで金具の間の円筒形パーツと一緒に固定します、ワッシャには片面にだけギザギザが刻まれているのでその面が保護金具側になるようにします。

 

 

右側のワッシャと中央の円筒をスルーアクスルが通った状態。この後、左側のワッシャにスルーアクスルを通すのがちょっとコツが必要。穴が見えないので手探りで。

 

 

金具が水平になるようにアーレンキーでスルーアクスルを締めて固定。輪行中にずれないようにしっかり締めます。

 

 

これはやらなくてもいいのですが、輪行中にチェーンが外れてディレイラーがブラブラしたりしないようにこのフック付き紐でチェーンに適当なテンションをかけます。この作業をする前に、クランクの位置をシートピラーと平行にすると輪行中ペダルが邪魔になりにくいです。

 

 

自転車を90度回転させてサドルとエンド金具が接地する状態にします。このようになにか立てかけられる台や壁があったほうが作業しやすいです。

 

この状態では手前側が輪行時に自分の体が来る側になっています。ハンドルは向こう側に回してあります。

 

 

前輪を手前側に置きます。ブレーキローターが曲がらないようにフレームと反対側を向けます。後輪を向こう側に置きます。同様にローターは外側に、スプロケット側をフレーム側に。

 

 

両側のホイールの上端をフレームに固定します。ベルトの自在パーツを調整してたるみなくしっかり締めます。

 

 

同じく両輪をサドルのあたりでベルトで固定します。

 

 

さらに両輪を同じようにフレームの後ろ端あたりで固定します。3点でうまく固定するとこの状態で自転車が自立できます。

 

 

ちょっと見にくいですが、肩掛け用の黒いベルトの一端をクランクとフレームを縛りつけるように固定します。クランクは絡めなくてもよいのですがこうした方がクランクが回らなくて良さそうです。

 

 

輪行袋を横に押し広げて、底面に印刷されているサドルとリアエンドの絵が見えるように置きます。締め紐は完全にゆるめてこれも左右に広げておきます。

 

 

その上に自転車を置きます。

 

 

袋を前、後ろ順番にすこしづつ持ち上げていって自転車を包み込んでいきます。この時、一端だけ固定した肩掛けベルトを袋の上部から引き出しておきます。袋のなかでディレイラーなどに絡んでないか確認しましょう。

 

 

袋がほぼ一番上にきたら、肩掛け紐を袋の側面近くにある専用の穴から外に出します。

 

 

肩掛けベルトのもう一端をハンドルの付け根(ヘッドパーツ)に固定します。

 

ヘルメットをフロントフォークにひっかけて収納します。

 

 

締め紐を完全に占めて輪行準備完了です。輪行袋の袋はベルトで紐にぶら下げておきます。このベルトは車内で自転車を横棒などに固定するときに使えます。

 

 

電車に乗せました!

 

使ってる輪行袋や各種小物は全部オーストリッチのものです。Y's Roadで大体買えます。

 


輪行袋本体はいままでずっと定番のL-100を使っていたのですが、このグラベル車は少しフレームが大きく、タイヤも太いのであちこち破れそうになったのでこのDAVOSの「グラベル輪行袋」を買いました。

 

 


実質オーストリッチ製品のようです。Y'sではオーストリッチの社名付きで売っていました。

 

このタイプの縦型輪行袋が車内での床面積と横幅が最小なので、JR特急、新幹線の2列シートの後ろなどに置けます。横型の両輪はずすタイプも使ってますが、座席後ろには入らない場合があります。

 


横型はこれが便利です。エンド金具いらないので袋とベルトだけならボトルケージに入る大きさです。まだこの自転車をモンベル横型に入れたことはないのですが、油圧ディスクブレーキ車を横型袋で長時間倒立させる場合はブレーキパッドにスペーサーを挟んだ後にブレーキレバーを引いた状態でゴム紐などで固定しておいたほうが油圧系に気泡が入る(エア噛み)可能性が下がるそうです。