「11/22/63」 (上下) スティーブン・キング

久しぶりにスティーブン・キングの長編を読みました。 Kindle on iPhone で読んだので分厚い本でも持ち歩きに苦労しませんが、紙の本より読書に集中しにくいのはついスマホで他のことしちゃうからでしょうね。
最近、キング先生は次々に大長編を出していて絶好調のようです。あの「シャイニング」の続編も出てます。当然、誰かが映画化するんでしょうね。
この "11/22/63" というのはケネディ暗殺の日付のことで、ある中年男がなぜか田舎町のダイナーの奥にあるタイムトンネルを通って1950年代に時間旅行して、ケネディ暗殺阻止をしようとする、というお話です。
その結果どうなるか、は読んでのお楽しみです。時間SFとしてはよくあるパターンのエンディングでした、とのみ書かせていただきます。
前半はダラスでない場所で、別の「事件」にかかわることになりますが、その場所が「デリー」(といってもインドではなくて、メイン州の街)というだけで、キングファンはピンとくるはず。 "IT"とか舞台ですね。この本でもちょっと関係がでてくるのです。この辺はファンサービスに手抜かりはないですね、キング先生。
下巻でやっと舞台は本題のダラスに移動して、リー・ハーベイ・オズワルドが出てきます。そしてハラハラドキドキの展開に。今回の「敵」は何か?
ありがちなお話でもキング先生が細かく細かく書いていくと、あの独特の薄気味悪い感じが出てくるところがさすがです。
この話はタイムトラベルの話ですが、小説を読むことそのものが1950年代へのタイムトラベルになっています。まだ皆が平気でタバコを吸っていた時代、車にテイルフィンがついていて携帯電話なんか想像もできない時代です。キング版の「バック・トゥ・フューチャー」か「三丁目の夕陽」みたいなものでもあります。キング的に暗い世界ではあるのですが。
丁度同じ時期に、ケネディ暗殺に巻き込まれた人達の物語である「パークランド」という映画をみて、同じ登場人物が何人も出てきたので興味深いです。オズワルドのお母さんとかオズワルドを監視していたはずのFBI捜査官とか。
久しぶりのキング先生の本は面白かったので、途中で読むのを止めてしまっていた「ダークタワー」シリーズをリスタートしようかと思います。