知られざるコンピューター博物館 (東京理科大近代科学資料館)
午後は、主たる目的地である神楽坂の東京理科大学へ。特に縁はない大学ですが、ここの博物館でユニークな企画展をやっていると聞きつけたので。

計算機や通信網の歴史に興味があるので、ときどきそういう博物館・展示館にいくのですが、ここは素晴らしい!
まず企画展は「アナログコンピューター展」なので、デジタルを使うものはないのです。計算尺とかオペアンプで計算する機械とか展示されているのですが、驚愕なのは歯車、円盤、モーターなどで微分方程式を解く、戦前に大阪大学で開発された、機械式微分解析機の「実演」です。今日はその実演で動作を見ることができました。
機械式微分解析機は歴史上 イギリスのバベッジ卿が開発した「差分解析機」が有名です。私は今回の展示はそれの一部を再現した模型かなんかと思ったのですが、全然違うものでした。
バベッジの差分解析機は、確か歯車と数字を使う半ばデジタルなものだったと思いますが、今日見たのは、完全にアナログで歯車と直角に交差する大小の円盤を動かして、曲線を入力すると曲線を出力する、というようなものです。MITの、かのヴァネバー・ブッシュ教授が発明したものだそうです。
この機械が、ジャンクとしてどこかに眠っていたのを発掘してきて、整備して、理科大の先生が学生たちと実際に動作するようにしたそうです。核心部分が「トルクアンプ」という微弱な回転信号を大きなトルクでコピーするメカニズムで紐とプーリーが巧妙な組み合わせで動作するものです。
言葉で書いても全く伝わらないと思いますので、歯車系、古いコンピューターがお好きな方は是非、展示は8/8まで、実演は毎日14:30です。
くわしくは
http://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/main/event.html
ところで、この博物館の常設展示もすごいのです。1F全体が「計算機の歴史」の展示になっていて算盤からNeXTまで展示されてます。特に圧巻なのが「タイガー計算機」のコーナーで様々なモデルが数十台展示されていて、しかも自由に使えるものまで数台ありました。
私はあのハンドルで回して計算する計算機を触ったことがなかったので今回初めて使ってみました。ちょっと最初は原理がよくわからなかったのですが、なんとか理解して 256 x 32 とか計算してみました。
その他にも1970年代、1980年代のNEC,ソニー、富士通、東芝、シャープ、カシオ, IBM, Appleなどの電卓、マイコン、パソコンなどが大量に年代順に展示されていたり、紙テープをよむテレタイプ端末ASR-33の現物があったり、昭和のコンピューターファンにはたまらない展示です。私なんか自分でもっていたあれ、学校にあったあれ、友達がかったそれ、会社にあったそれ、とかが一杯で懐かしかったです。
珍しいソニーのSOBAXの現物が2台もあったりもします。
とにかく、そっちの業界の歴史に興味がある方は是非!ここは「理科大コンピュータ博物館」に改名するべきではないでしょうか?多分、世界レベルのコレクションだと思います。日本一は多分間違いないです。