映画 「クラウドアトラス」 | ロードバイクを待ちながら

映画 「クラウドアトラス」

昨今話題のクラウドコンピューティングとはなんの関係もない映画「クラウド・アトラス」をみてきました。製作は最近まで「兄弟」だったウォーシャウスキー姉弟です。





3時間ちかくあり、話が複雑なので、全然流行っていないようです。私は六本木ヒルズで夜9時からという「終電上映」の回に見ました。昼間やってないんです。

トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィービングなどが登場する時代を超えた6つの物語が同時並行で切り替わりながら進み、それぞれクライマックスへ向かっていく、という超絶技巧映画です。

夜遅いし、複雑だし、途中で寝たらどうしよう、と心配だったのですが、そんなことはなくて、すごく楽しめました。

大体どんな話か、というのはここをご覧ください。

クラウドアトラス攻略ガイド

この映画はジャンルの異なる6個の映画がシャフルされているのに、混乱しないのは、それぞれのストーリーごとに過去のジャンルの映画のパターンを流用・借用しているので、映画をよく見ている人は「あ、このパターンの話ね」とはまるので、細かい背景が省略されても話がつかみやすい、というのもあると思います。

実際にいろいろ引用されていると思います。 気が付いたところを書いてみます。


以下 すこしネタバレあり。 読みたいかただけこの先週の豚汁の写真の下をご覧ください。










豚汁をお楽しみいただいたでしょうか?



第一話: 奴隷貿易の船にのせられた若い弁護士の話

割とよくある逃亡奴隷を助けた白人が逆に最後に助けられる話。それに帆船モノによく出てくるわがまま船長とか出てきます。 最近だと「パイレーツオブカリビアン」かな。


第二話: 大作曲家に仕える助手の話

まず、これは英国の大学の同性愛の話です。みたことないですが昔「モーリス」ってそういう映画だったと思います。次に、大作曲家の話で「アマデウス」入ってますね。

第一話の弁護士の手記を第二話の主人公を読んでいるのですが、後半が見つからなくて探します。最後にベッドの足の下に敷かれていることがわかります。


第三話: 原発の陰謀を暴こうとする女性記者の話

これは陰謀ものテンプレートみたいなストーリーです。あと原発ものなので「チャイナシンドローム」ですね。 ちょっと 「X-File」入ってるかな。

主人公がなぜか第二話の主人公が作曲した「クラウド・アトラス交響曲」が気に入ってしまい、中古レコード屋さんで買います。また第二話の登場人物が年老いて冒頭に登場し、第二話の主人公の書いた手紙を第三話の主人公が読みます。


第四話: 編集者が老人ホームに監禁されてしまう話

これだけコメディです。ちょっとウッディ・アレンのドタバタするB級コメディの雰囲気が。この話だけが現代が舞台です。最近だと 「レッド」という引退スパイが活躍する話ありましたが、ちょっとそれも入っているかも。

怪優 ヒューゴー・ウィービングがまさかの配役で、エンドタイトルで見るまで気が付かなかったです。

第四話の舞台になる老人ホームは第二話の作曲家の住む邸宅だと思います。


第五話: クローン人間が逃亡する話

ここネタありすぎ。 全般的に「ブレードランナー」の引用多数です。クローン人間のことを "Fabricant" というのは当然 "Replicant"の引用。車が空を飛ぶのも、夜景しかでてこないのも、怪しい Bio China Townみたいなが出てくるのも 全部「ブレードランナー」へのオマージュです。

クローン人間が大量に行進して船にのるのは「スターウォーズ EP2」です。またストーリーそのものは「ソイレントグリーン」と「アイランド」のmixに「マトリックス (第三部)」が入ってます。

第四話で主人公が "Soy Lent Green is people"という「ソイレントグリーン」の重要なセリフを突然叫ぶという謎の伏線もありました。 また第四話の話をトムハンクス主演で「映画化」した映画が第五話のなかで重要な要素として登場します。(書いていて意味がわからない複雑な構造だ。)

第六話: 遠い未来の離島の話

離島でトム・ハンクスといえば「キャストアウェイ」ですが、ちょっとちがいますかね。世界が破滅した後で、平和的な人たちと野蛮な人たちが戦うというのは「マッドマックス2」以後の定番ストーリーですが、場所が島、というのがちょっと違います。

謎の声が島でささやき、謎の遺跡みたいなものがある、というのは「LOST」はいってますね。本人にしか悪魔が見えない、というのはなんかの映画であったと思いますが思い出せない。ここでも悪魔を怪演しているヒューゴー・ウィービングのメイクはティム・バートン風ですね。

最後に山の頂上で光が出るところは設定は違いますが視覚的には「ロード・オブ・ザ・リング」の山の頂上ののろしのシーンを思い出しました。

未来的な装備をもったハル・ベリーが原始的な「島」にやってきて調査はするが干渉してはいけないことになっている、というのは「スタートレック」のパターンですね。ハル・ベリーが乗ってくる船はなんとなく「スタートレック Voyager」の宇宙船に形が似てます。ユニフォームもちょっと。


第五話の主人公の姿がここでは「偶像」として現れます。

これ以外にも引用・参照がまだまだあると思います。BDになったら見たみたいと思います。 映画オタクの皆様、やっているうちに是非映画館へ!