「銀輪の巨人」 野嶋剛 | ロードバイクを待ちながら

「銀輪の巨人」 野嶋剛

世界最大の自転車メーカー GIANT (台湾巨大機械)についての本です。

私も一台クロスバイク持ってます。ESCAPE RX3.

20年ぐらい前は台湾の自転車産業は、安物しか作れなくて、それをアメリカなんかに輸出していたのです。そのなか、 GIANTの創業社はアメリカのSchwinの自転車の製造委託をうけたのをきっかけに自社ブランドと OEM供給をバランスよく拡大していき、高価格のスポーツ車をひろげるようにしていって、ついに10年後にツール・ド・フランスの優勝チームが使うロードバイクを作るようになり、世界最大のメーカーになったのです。

創業者のキングさんは、70ぐらいなんですが、台湾一周(1000キロ)を自転車でするなど自分で台湾に自転車ブームを起こしてしまうぐらいのパワーがあるのです。


そういえば、私が自転車にのるきっかけになったのがたまたま家の近くにあったGIANTの直営店で、そこにボロボロのMongooseのMTBに乗っていったら親切に点検してくれていろいろ教えてもらえました。 GIANTは、全世界で直営店かスポーツバイク専門店でしか売らないそうです。

読めば読むほど、私の関係する家電・IT産業と同じことがあって驚きます。いろいろな各国のブランド製品の大半を少数の台湾のODMメーカーが作っているとか、昔は日本にもミヤタ、フジ、丸石、とかのメーカーがいろいろあったのが、全部台湾・中国で安いママチャリを作るようになり利益がなくなりブランドごと売られてしまった、とか。

心臓部のパーツは「自転車界のインテル」 SHIMANOが作ってるとか。

台湾の自転車業界も、安物ばかりつくっていると、中国メーカーに負けてしまうところを、 GIANTは逆に中国に高級スポーツ車を作る工場を立てて進出しているのです。

やっぱり強力な創業者が引っ張る会社はすごい、と思ったわけです。日本の電気メーカーもなんとか再創業しないといけないです。

電機メーカーにお勤めの皆様必読の一冊です。

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というわけで、GIANTのお店にいって、新しいモデルをチェックしてみました。

http://www.giant.co.jp/giant12/bike_datail.php?p_id=00000023&action=outline 

高級クロスバイク(というかフラットバーロード) FCR

なんと、 タイムトライアル用のエアロダイナミクス形状のフレームにフラットバーハンドルがついてます。

http://www.giant.co.jp/giant12/bike_datail.php?p_id=00000126&action=outline 

大ベストセラーのクロスバイク ESCAPEの軽量化バージョン ESCAPE Air (Macみたいだ)
重量 9,9Kg.

GIANTのラインナップは 5万円のクロスバイクから100万円のプロ用ロードバイクまでありとあらゆる組み合わせのモデルがあってなんとかどんな人にもスポーツ車を買ってもらおう、という熱気が伝わってくるのです。しかも、どれも同じようなレベルの欧州・アメリカ車にくらべて格安。