不妊治療を続けている最中、持病の肝臓の病気の方が悪くなってきました。
胚移植のたびに休薬していたからかもしれないと肝臓の先生は言いました。
私は不安になりました。
もしかして親より先に死ぬの?
時々嫌になることもあるけど、育ててもらった恩はあるから親だけは見送りたい。
肝臓の病院に行くたびに「数値が悪くなってきている」という結果を旦那には伝えていました。
普通なら不妊治療と肝臓の病気のどっちを取るか悩んだり、両方を成立させる方法を考えたりすると思うのですが、旦那は違います。
不妊治療に最大限のエネルギーを注いでいるのでそれ以外は目に入らないし、聞こえないし、聞いているけど理解してないという状態になるため、肝臓の病気の悪化と不妊治療を関連させて考えることができないようでした。
そういう脳の構造なのです。
胚移植しては陰性が続き、受精卵が無くなれば「採卵してほしい」と旦那に言われ…
なにこれ、永遠に続くの?と思った時に、私の体や病気のことを考えているのか!とブチ切れました。
そこで初めて旦那は病気と不妊治療を関連させて考えるようになりました。
しかし、それでも不妊治療を諦める気配はありませんでした。
肝臓の先生は「不妊治療はいつまでも続けられないものだから、今はそちらを優先して」と言ってくれていたので、不妊治療を優先していいんだと安心していたのかもしれません。
確かに不妊治療を始めたばかりの頃は肝臓の数値は薬のおかげで安定していて「今なら不妊治療をしても病気をコントロールできると思うよ」と言ってもらっていました。
しかし、状況は変わったのです。思ったより悪くなったのです。
それを旦那は軽く受け止めていたのだと思います。
三回目の採卵での受精卵が残り一つになった時、私は年齢と病気のことを考えて、不妊治療はここまでかなと思いました。
でも旦那は「もう一回採卵したい」と言いました。
私は採卵マシーンじゃない!
年齢も考えてよ!何歳で産むの?生まれてきた子が大学出る前に私たちは定年よ!その子は大学出て間もなく私たちの面倒をみるかもしれないのよ!不妊治療でお金使って、子どもにお金使って、老後のお金はないし!老後の面倒をみてもらうために子どもが欲しいわけじゃないよね?!
と、言いたかったのですが「それでも子どもが欲しいんだ!」の気持ちが強すぎて、上記のような子どもに関係する理由では諦めないと分かってので言いませんでした。
その代わり…ではないですが旦那には、このまま不妊治療を続けて肝臓の薬を飲んだり飲まなかったりが続いて、また病気が進んでしまったら私の生活の質は落ちてしまうし、死というものが近づくかもしれない、と言いました。
すると旦那は肝臓の先生に相談しました。肝臓の先生は「本当は不妊治療が終わってから肝生検をしようと思ってましたが、先に肝生検をして今後のことを考えましょう」と言いました。
大学病院の時は肝生検をすると決まってから三ヶ月空きましたが、ここの病院ではたまたま空いていた日があってすぐに受けることができました。
先生には「私はもう大丈夫なんだけど、旦那がどうしても子どもが欲しくて不妊治療を続けている」ということは以前から言っていました。
先生は旦那に「不妊治療はそろそろ…」なんて絶対に言いませんが(命に関わる状況なら言うと思いますが)、肝生検の結果が出た時に私の体のこと、薬を増やす状態であること、このまま妊娠したらもしかすると命が危険になるかもしれないことを話してくれました。
私の病気のステージが一つ上がったのは事実ですが、それが不妊治療をやめる大義名分と言いますか、そうやって話をすることで旦那の気持ちが整理できるように先生が道筋をつけてくれたのだと思います。
先生、長い期間、不妊治療を優先させてくれてありがとうございました。