あと2日 | 夜の風、あるいは羊の咆哮

夜の風、あるいは羊の咆哮

羊が毎夜、咆哮しています。





今日と明日。



それだけ勉強すれば


もう国公立前期入試。



それ以降は


国公立前期入試の勉強はできない。



彼ら彼女らと、


今日と明日と共に過ごせば、


あさってにはもう、


俺にできることはなにもない。



もちろん、後期に向けても


勉強を始める。



だけど、


第一志望の前期に受からないと


意味がないだろう?



彼ら彼女らと


共にやってきたことが


あさってには結実する。



やり残したことはないか?


伝え忘れたことはないか?



あと2日。



今日と明日と。



たったそれだけの日数が過ぎれば


彼ら彼女らは俺のもとを旅立つ。



俺の役割は終わる。



そう、


あとたった2日なんだ。



やり残しのないように。


伝え忘れのないように。