第8回でバルサとタンダのキスシーンがあったのですが、あれ要るかな?
バルサがタンダを包み込むように抱きしめたり頬寄せたりはいいけど、キスまではいかなくていいかなと、なんか見てるこちらが照れ臭い。
3年間のドラマの中で、想いあっていながら進展もない2人を見守っていた視聴者には、待ってました!なシーンだったのかな?
私は第7回の、バルサが意識を失くしているタンダに額を合わせて「お前が死んだら、私も生きてはいないだろう」と言ったところで自然にそうだろうなと共感して泣いてしまいました。
もう、2人の関係はこのセリフに集約されていると思うので、これ以上は必要ないかなと思ってしまったのです。
私は永遠の中2病なので、あまり2人の間に性的なものを感じたくないと思ってしまったのです。
ただ、タンダの壊死した足を切断するシーンは生きている事の生々しさを感じさせてくれました。
足が無かろうが、手が無かろうが生きている!という生命力や、足が無くたって、生きていてくれるだけでいいという愛情を生々しく感じられました。
だから、その後にキスシーン?要らないなと思ってしまったのですが、あるいは逆に生きていてくれたという感動からとか?
私は普段、恋愛物観ないので疎いから、よくわかりませんが。
足を切断するシーンの生命の生々しさと、白い清浄な部屋で祈祷する帝のシーンが交互に挿入されてとても良い対比になっていました。
現実を生きる者と現実を見ないでいる者。
王宮から出る事も無く、一つの価値観のみを与えられたのだから、致し方ないところはあるにしても。
帝とニノ妃こそ真実夫婦で、ちっとも素直に表現した事は無いけれど憎からず想いあっているのに、この2人に肉体関係があるように見えない。
帝とニノ妃が浮世離れしていて、衣装を含め現実味がないから、命の躍動や強かなまでの生命力を感じられない。
生きるという事の意味が違う2人の対比でもあるのかなと思えました。
原作者の上橋菜穂子さんがブログに第8回の感想を書いておられました。
私は1作目の「精霊の守り人」しか原作を読んでいないので原作との違いはわかりませんが、作者としてはバルサとタンダのキスシーンOKのようです。
帝についても触れて下さっていましたね。
いつも藤原竜也さんの演技褒めて下さるので嬉しいのですが。
どのキャストの方々もよく見てよく褒めておられる、細かい心配りができる方だなぁと思っています。
リップサービスだとしてもキャストのファンは嬉しいと思う。
帝については語りたい事がおおいにありますが、最終回を視てからにします。