17歳の夏
甲子園、終わりましたね。
でも連日の「ハンカチ王子」斎藤投手への報道のフィーバー振りはまだまだ熱いようで…やっと東京へ帰ってきたのにあのぶんじゃまだまだゆっくりできないだろうな。。。
そんなに高校野球ファン、というわけではない私ですが、今年は多結構テレビ観戦の機会がありました。彼がおうちでゆっくりしている時間が多くて、そのときは決まって甲子園を見ていたので、初めはそれでなんとなく…。
そのうちに鹿児島工業・今吉君のキャラクターの強烈さに釘付けになりました。
なんでも背骨を疲労骨折し生活するのも大変な状況だったところを一打席にかけろ、と監督から代打に起用されたそうですが、なんともいえない、インパクトある存在感。
とにかく吼える!気迫がそのスキンヘッドにみなぎってて、見ていて思わず引き込まれました。
まるで漫画のキャラクターのような彼を見ていて、なんだか胸が熱くなった私。優勝した早実に結局負けてしまったのだけど、立っているだけでつらい暑さの中、死力を尽くして戦う若い彼らの姿に、気がつけば涙ぐんでしまっていました。
その後、もちろん信じられない長い長い張り詰めた時間の末、再試合となったあの決勝も、その再試合もすべて視界を曇らせながら見てしまう始末。(再試合は、ほんのちら見だけだったけど)
彼らの澄んだ目、迷いのない正面勝負にいどむ姿勢、ひたむきにただただボールを追って走るさま…余計なことはそこにはなくって、あまりにもまぶしすぎて。
決勝では、もう限界なんかとっくに通り越してるだろうのに15回の最終で全力でストレート投げるんだもん…斎藤君。これが涙なくして見れましょうか…?
こんなにも涙もろくなったのは、歳を取ったせい?それとも17歳の夏から、遠く遠ざかって、少しずつ「純粋」なものを失ってるせい??よく分からないけど…。
私の17歳の夏も文化祭のステージのために、ひたすらダンスの練習ばかりしてたっけ(ダンス部だったんですよ…私)
泣いて、どなってけんかしたり、かと思えばおなかが痛くなるほど笑ったり、のどががれるまで話し合ったり、練習のし過ぎで足の皮がめくれたり、腰が痛くなってシップを貼ったりしながらそれでもひたすら練習したり。夏休みのほとんど、たくさんの時間をあの体育館で過ごしました。
あんなに素敵な夏はやっぱりもうないのかもしれない…今でも仲間で集まるとそう話すその思い出が、甲子園を見ていて急にフラッシュバック。
そのころは「今が一番いいころだね」って言われても「うそー、これがいいの?どこが」って思っていたけどやっぱりかけがえのない時間をすごしていたんだと思います。
通り過ぎてから、その時間の愛しさが分かるのはいつのときでも同じ。時間の手触りを、確かに今生きていて過ごしているこの一瞬を記憶に折りたたむように過ごしたいと思いました。「忙しいから」と言い訳するんじゃなく…少なくとも毎日、眠る前に今日の感触を確かめてから眠りたいと、そう思いました。
甲子園の土の上から何かを教えてくれた若い彼らに、そして今こうしていられることに「ありがとう」!!