おふくろの味 | ピナ・コラーダ飲みたい。。

おふくろの味

ビーフストロガノフ

おふくろの味、というと何を連想しますか?


肉じゃが?カレー?いつだってお母さんの味というのは幸せな記憶と結びついていますよね…。


私にとってのおふくろの味、それは「ビーフストロガノフ」です。小さい頃からこのメニューが大好きで、何かあるたびにリクエストしていました。


うちのママはとってもお料理上手。外食だってするけど、家族全員、一番美味しいのは家ご飯!といってはばかりません。


ママはお嫁に来てすぐ、同じく料理好きのおばあちゃん(ママにとって姑ですね…)に言われるがまま料理教室へ通わされたらしい。。。中華、洋食、会席料理…もうぼろぼろになった古いノートにかかれたレシピは今も健在。このレシピたちが今の母の料理の原点なんだそうです。ストロガノフもその一つ。


母にはちょっとやっかいな持病があって、私が小学生の頃から幾度か入院することがありました。いつもは彼女のお城なのでそう簡単に入り込めない台所に、主が不在なわけです。


それがチャンスとばかり、そのたびに私はキッチンを思う存分使いました。中学生まではお菓子作り、高校になってからはお料理…おかげで家庭科の成績だけは他の教科よりマシだった。。。


大学生の時の彼女の入院では家族の食事を夜だけ担当することにしました。2ヶ月の入院の間、毎日違う献立を考えるのが楽しくて…授業中、冷蔵庫の野菜室にあれとあれが残ってるから…と献立を考えてたなあ。変な大学生…。もちろん参考にするのはあのノートのレシピ。


おかげでそれから母はもう入院することもほとんどなくなったのですが、あの時の経験が今かなり役立っているのは確かです。母と同じ味を出すまでにいたらないレパートリーが多々あり、まだまだ精進が必要ですが。。。


この週末は、お互いお持ち帰りの仕事があって、彼のお部屋にいるのにひたすら仕事をもくもくとする・・・というさえないものだったけど、ふと食べたくなってそのビーフストロガノフを作ってみました。


・牛肉を200から300グラムくらい、まずバターで炒めてから(薄切りなんかでOK。網焼き用など厚みがあるときは指の幅くらいの細切り)取り出し、たまねぎ1個とマッシュルーム1パックを薄切りにしたものをこれもバターで炒めます。


・お肉をもどして、ひたひたの水をいれ、ローリエとマギーブイヨン2コを放り込んでしばし煮込みます。


・お肉が柔らかくなったら、エバミルク小1缶と小麦粉大さじ1強、酢大さじ1弱をあらかじめあわせたものをなべに入れてまた少し煮、とろみがついたらOK。味を見て塩・こしょう。


簡単ーーー。なのに美味しいんです♪お肉もやわらかくなるし、クリーミーなコクがなんともいえない…お酢とエバミルク合わせるのは、おそらくサワークリームの代わりだと思うけど、少しの酸味が味を引き締めてくれるような。これにはにんじんをみじん切りにしたものと一緒に炒めたバターライスを添えるのがうちの定番。書いてるだけで恐ろしくカロリーが高いんだけど…気にしない!


写真は彼のおうちなので、あり合せの食器であんまりおしゃれじゃないですがご愛嬌。おなかいっぱいになりました。最近は和食中心の我が家の食卓なので久々に食べたのですが、調子に乗ってちと食べすぎたかも。


母の料理がもうすぐ毎日食べられなくなると思うと、本当に寂しいな。。。だけど、頑張っておんなじ味作ればいいんだもんね。時間はあまりないけど、チェックしてもらわなきゃ!よろしくね、ママ。