リターンギフトは椅子? | ピナ・コラーダ飲みたい。。

リターンギフトは椅子?

バルセロナ・チェア

GW8日目は、インテリアショップクルーズ。

というのも、彼が指輪に対するリターンギフトに「バルセロナ・チェア」を検討しているから!


こういうのって時計が相場ですよねえ?私の指輪は先日決定し、今サイズ直しでお預けしていて出来上がりを待つばかり。で、結納は来月…ちょっと待って、彼のお返しは?ってことで「何が欲しい?」って聞いたんです。すると答えは「…今特に欲しいものない。一番欲しいのは家。」


ってそんなの無理ですから!!「う、うーん、じゃ、次に欲しいものは?ほら、時計とか。」

「そうだね、欲しい時計あるけど。」

「何?教えて♪」

「ばせろん。」「………。」


ばせろんって、ヴァシュロン・コンシュタンタン(この呼び方、かゆいー。バセロン・コンスタンチンでいいと思わない?最近はこう表記されている模様ですが)のことですよ。それって、お高すぎやしませんか?指輪よりも上を行くんですけど…ごめん、ダーリン。それも無理です。。。


ロレックス、とか普通言いませんか?ダメなんですって。他人とかぶるの大嫌いだし、時計大好きな人だからまあ、致し方ありませんが。すでにお気に入りの時計持ってるし。


いらない、とも言われたけど、そういうわけには行かないから!ってやっと出てきたのがこれ。

バウハウスの巨匠、ミース・ファンデルローエデザインのこの椅子は、1929年のバルセロナ万国博覧会で、ドイツ館に来館するスペイン国王夫妻がくつろげるように作られたもので、CMで中田英寿選手や、吉永小百合さんが座ってたあれ。私もこのデザイン、脚のエックスの曲線のすばらしさなどにほれ込んでて、昔から大好きなんだけど、リターンギフトとしてはどうなの?


また、この椅子はデザインの版権を独占している会社がなく、いろんなところで作られているんです。一番オリジナルに忠実なのはknoll(ノール)社のもの。あとはカッシーナも作ってるし、中国製(通販で見かけますわね)なんてのもある。お値段は出てきた順番にお安くなります。違いは使っている皮、脚のクローム仕上げの仕事、などに現れ、私たちが見たのはミラノ・サローネという国際家具市にも呼ばれる、イタリアのメーカーのものでした。


細工は上々、皮もいいもの使ってるし見た目は合格。(お値段もそれなりによろしいが。)形の美しさはやっぱり実物をみると納得。こんなデザインが80年も前のものだなんて信じられない!いいデザインは時代を超えるよねーなんていいながら、彼は期待を込めて座ってみたのですが……。


ダメだとさ。これだと首を支えるところがないから、思ってたほどエグゼクティブ気分でリラックスできないんだって。また振り出しに戻っちゃった。。。


でもお返しに「椅子」ってのも案外いいかもしれないなって思いました。こんな機会でもなければ、新婚家庭には贅沢な代物だし、一生使えるし、記念になるし。将来子供にエピソードなんか話しちゃったりして。


結局これにはならなそうですが、時計以外のギフトで人と違うものをお探しの方、デザイン好きの方はいかがでしょう?ってこんなの私たちだけなのかもしれませんね。ふー。