「書いて覚えるな」論が流行ってますが、例えば英会話において書いて覚える人なんていないでしょう。英会話で使えそうな例文を暗記暗唱するのが普通だろうと思います。

 

そして英単語のスペルに関しては、日本語の漢字と同じで書いて覚えないとどうにもならない。書いて覚えるなと言っても無理です。

 

受験に関しても、教科書を丸々写す人はかなりの少数派かと思います。教科書の要点だけ書き出しておいて、二回目にはそこだけ見れば良いみたいなノート作りをしている人はいると思いますが。

 

なのでそもそも書いて覚える人がたくさんいる前提からして、非現実的です。

 

記憶に必要なのは繰り返しであり、読む、言う、聞く、書く、どれでも繰り返せば覚えるし、どれでも繰り返さない限り覚えません。

 

書いたらだめ論が言われるのは書きっぱなしの事を言っているのかもしれません。書いたらやった気になる。だけどこれは読む、言う、聞くも同じ事が言えます。

 

書くがだめなら読み上げるなら良いのか?と言う事になりますが、内容を理解せずに機械的に読み上げれば、言いっぱなしと言う事になり効果がありません。

 

内容を理解する。暗記事項を暗記する。暗記した事で応用する。これが必要です。書く、読む、言う、聞く、どれでも利点も問題点も一緒です。後は好みや相性の問題です。

 

書いて覚えるな、に対する反論として、書く=英作文、(話すも同様)アウトプットだから、当然インプットよりも難易度が高いので、書く=英作文は必要と言う意見も見ました。これに関しては、例えば書くアンチは英語日記を否定している訳ではなく書いて暗記するなと言う意味かと思います。

 

ですが「書いて覚えるな」を「書くな」と捉えてしまう人も一定数いると思います。ここで言う書くとはアウトプットで、インプットよりアウトプットの方が難易度が高いです。練習問題に回答するのは書いて行います。練習問題に書いて回答するのもやったらいけないのかと勘違いする人もいるかもしれません。「書く」事そのものに問題はありません。

 

英語ネイティブですら日常的に掲示板だとかコメント欄に英文を書き込んでいる訳ですから、英語勉強中の日本人が英文を書かなくて良いなんてある訳ありません。

 

まとめると手段がなんであろうと、理解する→記憶する→応用する。これが必要です。書いて覚える事が悪い訳ではありません。