私は子どもの頃から、キャンディとテリィの別れにずっと疑問を持ってきた。

あんなに愛するキャンディと別れてまで、自分をかばって大怪我をしたスザナの方を選択し、この先ずっと添い続けることにしたテリィの気持ちをどうしても理解出なかった。

キャンディも直前までスザナに物申してやろうと思ってたのに、自殺しようとするスザナの足の怪我を知ると、サッと自分が身を引こうと決意した。

あれだけ愛し合った2人が、何故共に別れをすぐ決断出来たのか。
苦難を二人で乗り越えてこそほんとの愛ではないかとずっと思ってきた。
それは脚本家さんにしか分からないのかも知れないけど。


最近40年振りに漫画を読み、そしてファイナルストーリーを読んでみると、少し見えてきたことがあった。

テリィはあのイライザさえ溺れていれば助けたし、落とし穴に落ちた時も助けた。
キャンディの代わりに進んで退学になる事さえした。

要するに彼は誰であろうと弱い人を見逃してはおけない性格で、自己犠牲な人なんだと。
男女の愛よりも自己犠牲の愛の方を優先する心の大きい人。
それは看護婦になったキャンディも同じなのはもちろんのこと。

自分より他人を大事にする二人。
自己犠牲の愛の強い二人。
すごい2人だなぁ。
そう自分に納得させている。


そう思うと、NYの別れが理解出来たような気がした。
脚本家さんがそこまで考えてたかどうかは分からないけども。

それでも別れたままで良かったとは思ってない。
マンガの最終回までには復縁して欲しかった。

あんなにも辛い別れをしたから、キャンディキャンディはずっと心に残ってきた物語なんだろうな。
二人と同じ心の傷を抱えたまま月日が流れて。

でもこうしてファイナルストーリーを読んでみて、復縁した経緯はあやふやにされてるとは言え、二人が結ばれたことが分かりほんとに良かった。
もう最近はそんなことばかり考えている(暇人)




他に自己犠牲の愛のストーリーと言えば真っ先に思い出すのが

「宇宙戦艦ヤマト」

当時 戦いものなど観なかった私だが、従兄弟の家で「ヤマトよさらば」を観た時、すごく感動してそれから大ファンになった。
地球を守るため、進んで命を投げ出す人たち。
そんなアニメを見たこと無かった。

同時に古代くんのファンにもなったが、今思うとこの2人、


(画像はお借りしてます)



表情が似てる気がする。

なんたって2人の声が同じ!
富山敬さんの声、大好きラブラブ

二人とも、自分より他人(人類)を愛するスケールのデカい男なので尊敬するしかない(笑)





昔よく書いてた古代くんラブラブ(適当に描いた)


私の好きな宇宙戦艦ヤマトは「完結編」1983年(アクエリアスが出てくる映画)までで、それ以降は観てない。

私の心の中では完結編で完結している。

(余談だけど古代くんと雪さんのラブラインには興味が無い真顔)




ところで、ヤマトは何度も何度もリメイクし、沖田艦長やヤマト、「さらば」の古代くんと雪とは生き返ったのに、キャンディキャンディはリメイクどころか再放送もされない。


続きがないことでみんな心の中で物語を育み、キャンディファンの心を捉えて離さないのかもしれない。