キャンディキャンディと私①




かつて私が小学生だった頃の(大昔)、キャンディキャンディが大人気だった。

もう40年以上も前になる。


キャンディキャンディが好きになったのは、雑誌「なかよし」を読んでいたからなのか、テレビアニメを観ていたからなのか覚えてない。

「なかよし」の雑誌も、コミック本も買い揃えていた。


中でもキャンディとテリィの恋の話しにときめいていたと思う。

テリィとの別れがあっても、私は最終回までテリィとキャンディが結ばれるのを期待していた。


最終回は、雑誌が先立ったか、アニメが先だったか、ほとんど同時だった記憶がある。


だがその最終回にとても失望し、同時に腹立たしかった覚えがある。

なぜあんなに恋焦がれた人と結ばれず、お兄さんのようなアルバートさんだったのか、今でも全く納得出来ていない。

優しいアルバートさんと幸せになる、と無理やり思おうとしても心が拒否する。すごく無理がある気がする。


私は思い切って講談社?に、テリィと結ばれて欲しいという手紙を書こうとすら考えたほどである(小学生なのに生意気)

そのことを友達に話したら、呆られた。


私みたいな考えを持ってる人を他に知らなかった。

私のその後の人生の中で(学生時代など)話題にする相手もいなかった。

キャンディとテリィが結ばれない大きな失望感と悲しみを持った人は他にはいないんだと思っていた。


当時全巻揃えていたマンガを、4巻から9巻まで、近所の1つ上のあまり親しくない人に貸し、返してくれなかった。

返してと言ったのに無視された。(今でも許さん!)

なので小学5、6年以降キャンディキャンディを読んでいない。

どうせキャンディとテリィが結ばれず、あんなに悲しいすれ違いと別れがあるだけなら、どっちにしろ読み返す気にもなれなかった。

読んでも悲しいだけ。(3、4巻はテリィとのラブラブがあったと思うが)

残っていた3冊のマンガもいつの間にか家からなくなった。


キャンディキャンディを私の心の奥に封印し、思い出さないようにして40年以上経った。




キャンディキャンディのファイナルストーリーがあると知ったのはつい最近。



2010年に出版されていたと言うから、14年前!なんてこと!

私はあれだけ続きを書いて欲しいと願っていたのに、全く知らなかったとは。(原作者は続きではないと仰っているが)


原作者自ら、キャンディは「あのひと」と幸せになってると執筆されたと知ってものすごく嬉しかった。

一気にあの頃の私に戻って心から満たされた気分。

はっきり書いてないのはやはりモヤモヤするけど、こればっかりは作者がもう決めてしまったので仕方ない。

でも本にはあらゆる所に、あのひとを特定出来るヒントが散りばめられている。


そして封印してきたキャンディが、十分大人になった私(既に初老になってしもうた)の中で一気に蘇っていった。





とたんに目の前が輝いたような気がしてきたキラキラキラキラ



つづく