はじめ↓
楽園Ⅰ
ひとつ前↓
楽園14
花とヴィラと香り Ⅹ-5
「 ビールうまぁ~。あっ、翔ちゃんお風呂次どうぞ 」
湯は溜められたまま、
それは雅紀が浸かったもので
「 あぁ入って来るわ、簡単なのテーブルにあるから食って良いぞ 」
「 ううん、待ってる。足元気を付けてね 」
自宅で足元への心配をされるとか
今更に分からぬままで風呂へと向かった
しかしドアを開けた瞬間、雅紀の言葉を理解する
かすかに揺れる水面に
見覚えのある・・
まさか、あの時
雅紀が部屋から自分を先に行かせた
その理由はこれだったのか?
気が付かないままで、もしかすれば出ていたかもしれない
それでも雅紀の後だからと
オレは意識し湯を見てしまう
指の腹でそっと薄く浮かぶ、それ
白く細い花びらは
あのホテルで絡んだバスルームの花びらだった
この浴室に充満した匂いを吸い込めば
オレ達は再びに、あの状態になる
しかしドアは閉まり
確実にオレはそこで呼吸をしていた
もう何も考えられなかった
髪を洗い、湯船に浸かる
そして、ぼんやりと天井を眺めるまでに耳も含め湯に浸る
あの日と同じだ
そこには二人の鼓動はない
けれど自分の心臓の音に合わせ
微量な泡の音が聞こえる
一度そっと顔まで潜り
息が絶えそうになる瞬間に腹筋で背を起こした
「 お風呂良かった? 」
「 匂い・・したけど 」
「 そう・・ 」
薄暗い・・、いつ灯りを間接だけに変えたのか・・
静かに重なるり
夢中になる息づかい
吐き出す息さえ惜しく、何度も眉間に皺を寄せ指を絡めた
手順なんか関係ない
したいように、繋がりが経たれない様に
指に弾む圧は
男にしかない筋肉の軸で
自分なら?・・
オレならどんな風に痛みを逃し
そして共に昂 まるのかと名前を囁いた
圧は体重で
逃げる 腰は手の平で
骨の上に薄く張れたた表皮の硬さ
背筋は湿る 肌を光らせる
オレの名前を呼んで?
いつものようにではなく、ただの翔と
君はこうなりたくて
あの湯の中に花びらを浮かべた
オレはもう・・
君の虜だ
呼吸を整え
意識が正常へと戻ったのは
もう日付が変った後だった、
「 今、何時? 」
頭の上の腕時計をつかみ
視線を凝らせば、もう深夜の1時を過ぎていた
「 1時・・過ぎ 」
「 じゃあまだ6時間は寝れる・・ ね 」
聞きたい事は沢山あったのに
疲労のあまりに、声が出せないのと
腕の中の温もりが優しく
オレ達は同じ巣の中で寄り添うように眠った
これは夢、
そんな風に想い
現実になる筈だった
だから起きれば雅紀は居なくて
同じように仕事仲間として
良き友人と一部としての毎日が・・
自分しか居ない空になったベッドから抜け出し、キッチンに水を飲みに出る
「 あれ、翔ちゃんもう起きたの? 」
・・どうして?
あれは、最後の過ちだったで済ます筈じゃないのか?
「 仕事は?7時迎えじゃなかったのか 」
「 そうだったんだけど、マネージャーの連絡ミスで昼からなんだって。それなら何処か行けたのにね 」
昨夜のまま、オレのシャツに部屋着のパンツ
「 なぁ、最後の花びらだったんじゃねぇの? 」
あれを使い、
そのせいだったと言われる
そう思っていたのに
「 ふふ、似てたでしょ?でもあれは~持ち込む事が出来ない植物なので、写真だけ最後撮って来たんだよね 」
部屋に残ったのは、二人で過ごした旅の記念。結ばれた、記念日としての名残惜しさだったらしい
「 じゃあ昨夜のは何も無しで、あぁなったのか? 」
「 そうだよ、正真正銘。オレと翔ちゃんは恋人になったんじゃないの? 」
太陽の光が
風で揺れるクレープのカーテンから覗き込み
その日、やっと雨は止んだ気がした
あの縛り付けるような熱さも
湿気を含んだ土も
汗を誤魔化すプールも
バスルームさえない
「 花びらは・・、フェイク? 」
「 そう、絶対に考え込んでると思ったモン。ねぇ帰国したよ? 」
悪戯な瞳がオレの顔を覗きこみ
嬉しそうに微笑んでいた
「 はぁ~・・負けました、もう好きで堪んないですよ正直 」
「 本当? 」
「 ん・・、お前もこれで良かったの?オレで 」
色々考えるだろ
未来とか未来とか未来とか
未来ばっかじゃねぇか
「 翔ちゃんだから良いんだよ、大好きだよ 」
「 バカ ・・、物好きだなお前も 」
最初から花なんか無かった
あの部屋は好きな者どうしだから
互いの想いを強くさせる
オレ達はオレ達なりに恋を始めてみょうと思う
また、あの雨が訪れる前に・・
・・・fin
ってことで
櫻葉楽園の読みきり
こんな感じで終わりです
匂いで
雰囲気で
危ない 草で
色々、たたみ込まれそうになり
本当に好きなの?
そう、悩んだ未来好きな翔くん
だけど目の前にいる
自然体の雅紀くんに
ことごとく小悪魔さんになられ
最終的には、リードされ
認めちゃいました
そんな関係図が大好き
普段は亭主関白ぽい夫らいさん
だけど本当は
小悪魔で可愛くて優しい
嫁葉さんに絶対に勝てない
だから櫻葉は良くて
相櫻もいい
全然違うふたりだから
見ていてワクワクドキドキ
キュンキュン♡するね
では短い間でしたが
読みきり
ありがとうでした♪
なう
昨日は頭ぼんやりで
一日遅れましたが
潤くん入所記念日
おめでとうございます
いつも頑張り屋さんで
末っ子でオラオラっぽいのに
時々可愛いくなる潤くん
いつもありがとう






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