アラシア堂の百科事典(3 | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


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辞典3.


結局 
問題は主人公のアルト

いや・・
主人公はプリンセスなのか・・

今回の舞台
時代背景はしっかりしていない

物語だが・・
多分中世のヨーロッパぐらいだろう
という事は・・
魔女狩りなど人間不満が現実世界では
起こらない存在によって怒りが繁栄されていた
時代でもある


翔 「 今回、雅紀だけじゃあ危険な気がする 


潤 「 確かに
物語の中に滞在出来るのは1時間
だから・・もしかすれば

出れない状況になることを最悪
考えないと・・



二人は童話の世界なら
当初簡単だと考えていた

もちろん話の中で、何か傷を負っても
現実世界では治癒されており
傷もなかったことにされる

しかし、
もし自身が死を認めてしまえば・・
現実世界に身体が返却されたとしても
意識のない人間、つまり植物状態に陥ることも
危険がともなう恐れがある


じゃあ今回がオレがサポート入ろうか?














いや、いやいや・・・
ダメです
あなた入ったら、誰が物語の軸を操るんですか
本に直接入り、誰かをサポートし
また2人分同時に脱出なんですよ?


「 だめなの?」


「 絶対だめ・・・
奥さんに何んかあったら

わたし・・ごめん涙でてくるわ 



翔 「 じゃあオレが入る
オレが雅紀のサポートに 」


潤 「オレも行ける、けど・・
雅紀が決めて 

やっぱ今回は
シンクロ率が高いほうが良いから 



雅 「 う・・ん 
やっぱり1人じゃあダメかな?
危ないのはオレ1人で良いと思うんだ  

だから・・
誰も連れて行きたくないだけど














翔 「 お前、
かっこつけてる場合じゃあ・・

ないんだぞ 」


意識なくしたらそこで
ゲームオーバーなんだって
リセットボタンはねぇんだから

雅 「 うん・・ごめん
でも、少し考えさせて・・
明日の朝・・お願いするから 


夕方の店内は閑散としている
アラシア堂が賑わうのは
朝のモーニング

そして昼が過ぎ3時頃くらい

確かに夕べから仕込んでいる
水出しコーヒーは
夕方になれば味も落ちてくる

だから、事情を知る人間にとっては
夕方はあまり人気ではなくて
主に仕事の打ち合わせ
時間を潰したい人間くらいだ

そして今日は特に人も少なく
商店街自体 雨が降りそうな気配に
人並みもすくなくて

早めにアラシア堂を閉めることにした

雅紀はもう少しだけ
自身が担当する本をしりたいと
店の隅においてあるパソコンで

他にも
その物語に関しての知識をしらべたい
そう言って1人一階に残った

嵐のように愛するきみへ





 アラシア堂の2階は
 事務所兼、
 従業員の寮に
 なっており





事務所
そして夫婦の10畳の部屋
あとは4畳ほどの部屋が4つあるだけ
水場は全て共通だから

毎日当番制にして
メシを作ったり
風呂を掃除したりだ


「 ねぇ まだ怒ってるの?
おぃら あいつらのこと心配でさ 」


もう、なんですかね
じゃあ私がいくら心配しても・・
良いって思ってます?


「 そうじゃなけど・・
ついオレならって思ちゃったし」

わかりますよ。きっとそう言うだろうな
思うだろうなって考えてました

でも、ですよ・・
もしあなたが危険な目にあえば
全員の命が危うくなるんです

それに・・もう1人なんか
寂しいのはいやです・・から


自分だけが良かったらそれで良い
つい愛しい人のことを考えると
心配ばかりが積もる

奥さんが大切なんですよ

そう言えば知ってるよ・・なんて
軽く言い返すのも腹がたつ

ふて寝して早々に熟睡モードに入ろうと
すれば、嬉しそうに私の横に添ってくる

「 すみません・・
1人で寝てもらえます?
そんな気分じゃないんで 今夜は 


ダメだ、がっしり腕を掴まれてる
案外力強いんですよ

もうってウダウダしてたら
隣の壁がドンドンと打たれる

潤 「いちゃつくなら・・
ヘッドフォンするから

先に言えよな 


あぁJに聞かれてました

もう・・今回の依頼が成功すれば
壁の防音をもっとしっかりしなければ
毎回こうだと・・ちょっとね


暗くなった1階のアラシア堂で
雅紀がまだ その絵本の互換性について
検索していて 

「 そっか・・
アルトが隠れる場所に

問題があるんだ・・きっと


絵本のプリンセスは
教会
の安置場所で

3日間守衛をつけ
守りとおして欲しいと
願い息をひきとった 

しかし未だ成功者はおらず
問題のアルトでさえ 
途中で亡くなってしまう

問題は・・

夜23時から24時までの
1時間の間

その間に闇の者からの
その場所で逃げ切れるかだ

ストーリーを補助する形としては
亡くなっている姫からの声
もしくは・・アルトに助言する謎の人間これが
キーになっている オレが入った本では
プリンセスの声がサポートとなっている

そう・・じゃあ 謎の人間になれれば
助けられるんじゃないか?
そう思い始めた

その時、後ろで声がした

まだ起きてるの
一緒に風呂はいらねぇ?
オレら最後だからさ

オレは糸口が掴めたかもしれない
その事を翔ちゃんに伝える

「 明日、一緒に付いて来てくれるかな?」

「 当たり前だろ、元からそのつもりだった
 お前なんと言うおうがな 


そして、パソコンの電源を落とすと
一緒に階段を上がって行った



・・・・・・・・・・つづく