ペルー 活字はウソをつくか ① | 南米ペルー在住、ピルセンの「ペルー雑感」

ペルー 活字はウソをつくか ①

文字はウソをつくのか ①

昔、ワープロやパソコンが普及していなかった頃、文章は手書きだった。手紙も仕事の文書も手書きで、活字になるとなんか立派な内容のようで、それを鵜呑みにするようなところがあった。今はどうか、犯罪ドラマでも手書きの脅迫文なんてないもんだから、筆跡鑑定するなんてできない。

ペルーでは 手書きで書かれたノートが大問題となった。そのノートには大統領夫人が書いたらしい手書きのメモ内容がマネーロンダリングや不正な資金調達の証拠になると大騒ぎになった。検察や国会調査委員会まで捜査をした。本人は最初は知らん、自分のものではないと主張し、一転して自宅から盗まれたもので自分の所有物だ、内容は改ざんされていると言い張った。当局が筆跡鑑定することになり、すったもんだの末、筆跡鑑定が行われた。そしてその筆跡は大統領夫人のものだと特定した。