ペルーのウイキリークス禍 | 南米ペルー在住、ピルセンの「ペルー雑感」

ペルーのウイキリークス禍

ペルーのウイキリークス

「ウイキリークス」を通じて米国の外交文書の内容が暴露されていろいろな波紋があった。ペルーでも、ガルシア大統領の人品骨柄を評する部分があって「横柄」「自分勝手」「自己撞着」「気まぐれ」なんて書かれていた。まるで、米国自身を評しているように思えた。最も、もっとひどい言い方を域内諸国のふたりの大統領に言われているから、ガルシアは気にしない風であった。「泥棒」「犯罪者」「肥えすぎて頭がまわらん」などだ。暴露で最も物議が出たのは、「現在の国軍に中には今だにフジモリ政権時代の汚職網が機能しており、麻薬マフィアと連携している部分がある」という部分だ。今も「軍は腐っているし、違法な金儲けで私腹を肥やしている」というわけだから、国防省も頭にきたようだ。しかし、具体的なことには触れていない。米国の外交官が、根拠が薄い日刊紙の記事をまとめたような内容だった。しかし当然ながら看過できないというわけだ。ペルーの現在の米国大使は女性だ。米国大使は否定も肯定もしなかったけれど、ペルーとの「友好」関係とパートナーシップは不変だと釈明せざるを得なかった。ヒラリー・クリントンが直接電話で釈明(アルゼンチンの大統領に)したりするような事態には至っていない。


日本の大使館はペルーの情報をどのように送っているのかな。外務省のホームページに書いてあるようなことなのだろうか。



 ペルー、ウィキリークスで暴露された米国外交文書は1388

米国の各国大使館の外交公電文書を民間の内部告発情報サイト「ウィキリークス」が公開したの関し、英国のガーディナ紙は、在ペルー米国大使館の公電が2005年~2010年を中心に1388件あると報道した。ガルシア・ベラウンデ外務相は、基本的には米国の問題であり、ペルーには責任はないとし、すべての外交機密文書が暴露公開されるのは問題とした。


ガーディナ紙が報道しているペルー関連文書1512件のうち1388件はリマにある米国大使館からの発電文書。クリ・モンテシノスビデオ暴露の2001914日以降、キャプションには「フジモリ」がめだつ。1388件の詳細は:内政(648件)、外交(540件)、経済(344件)、貿易(325件)、安全(316件)、諜報(252件)、出張(214件)、人権(167件)、外国投資(159件)、テロリズム(119件)。