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夢の彼方に

折に触れて鑑賞している様々なライブやアート、スイーツについて
綴っています。

今日は千葉市美術館にて、「開館30周年記念 江戸の名プロデュ―サー蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」展を鑑賞しました。

 

浮世絵の始祖で房州出身の絵師・菱川師宣や、蔦重が人気絵師へと育て上げた喜多川歌麿と「謎の絵師」東洲斎写楽の発掘により浮世絵は黄金期を迎え、後に世界のUkiyo-eへと進化していくさまを紹介しています。

 

写楽の「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」、北斎の「富嶽三十六景 凱風快晴」「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」、広重の「東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪」や、ゴッホが「タンギー爺さん」に書き込んだ渓斎英泉の「雲龍打掛の花魁」などが展示されています。

 

上野の森の混雑を避け、千葉都市モノレールに乗って、ゆったりと鑑賞できる千葉市美術館へどうぞアップ

 

(何点かは撮影可能です)

 

 

 

 

 

5月18日の新潟12Rで単勝8980円、3連単60万820円という波乱の主役となったバンブトンプロは、樋口正蔵オーナーにとって5年半振りの勝利だった。樋口オーナーが螺子製造会社の社長であることは知っていたが、元南海ホークスの名選手であったことは、このネットニュースを見るまで全く知らなかった。

 

樋口オーナーの所有馬は、1950年代に現役馬としてニュージーランドから輸入されたミスバンブトンのファミリーであり、半世紀の時を超えて、今なお活躍馬を送っていることに驚かされる。代表馬はキタノカチドキと熱戦を重ねたバンブトンオールや重賞を7勝したバンブトンコートなど。私が初めて東京競馬場に行ったのは1978年5月14日で、バンブトンコートのオープン競走を見るためであった。このレースを快勝し、日本ダービーで1番人気に支持されたが、サクラショウリの4着に敗れた。翌年の宝塚記念でもサクラショウリの2着に敗れたが、このレースはダイヤモンドよりも固いレースだった。

 

バンブトンコートは引退後日高スタリオンステーションで種牡馬となるが活躍馬を出せず、生産牧場である様似町の修栄牧場で余生を送っていた。しかし、1988年に同牧場を訪ねたファンであるというサラリーマンの男性から譲渡の申し出を受け、宮城県の牧場で種牡馬に復帰している。この男性には婚約者がいたが、バンブトンコートへの愛を知り、破談となったそうだ。

 

 

 

 

「金子差入店」を鑑賞しました。

刑務所や拘置所に収容された人々への差入には厳しい審査や検閲があり、それらを熟知し、代行する商店が差入屋。取り扱い品目は多岐に亘り、面会人の代行で手紙を代読する業務もあるという。

 

金子真司(丸山隆平)は、伯父の星田(寺尾聰)から引き継いだ差入店を営んでおり、妻の美和子(真木よう子)と10歳になる息子の和真、星田と共に暮らしていた。

ある日、和真の同級生の花梨が何の関係もない男に殺害される。金子達が花梨の死から立ち直れないでいた時、犯人の小島(北村匠海)の母親から差入と手紙の代読を依頼される。金子は仕事として淡々とこなそうとするが、面会した小島の態度に感情を激しく揺さぶられる。また、拘置所で毎日のように出会う女子高生(川口真奈)が、自分の母親を殺した男(岸谷五朗)との面会を強く求めていることを知る。2つの事件と向き合ううちに、金子の過去が周囲に知られるようになり、家族の生活が揺らいでいく・・・。

 

小菅にある東京拘置所の近くに「差入店」の看板を掲げた商店があり、何度か店の前を通ったことがある。本作品を観て非常に特殊な仕事であり、精神的な苦労を伴う業務であることを改めて知った。金子真司を演じた丸山隆平は「自分の代表作になればいいと思っている」と語るほど、強い気持ちでこの役に臨んだそうで、家族に対する表情の変化や激しい憤りを抑えた演技が見事だった。犯人を演じた北村匠海は、一瞬誰だか分からないほどのメイクでサイコパスな犯人を演じ切っていた。寺尾聰の出演シーンは多くないが、長年差入店を経営するなかで、様々な加害者家族や収容者と関わってきた人間力の深みが滲み出ていた。また、女子高生を演じた川口真奈は、本作品が映画初出演であり重い過去を背負った難しい役であったが、激しい感情の起伏が伝わってきた。スクリーンに凄惨なシーンが映し出されるが、エンドロール後に「救い」があり、最後までお席は立ちませんように。

ただ、残念なことに真木よう子の滑舌の悪さが終始気になった。