先週の開催前から芝がカットされ、「荒れた馬場」から「軽い馬場」へと芝コースの状態が変化していた。今の馬場に適合する馬はどれか?これが今年の皐月賞の焦点だった。
それでも中心となる馬はトゥザワールドだと確信していた。血統、配合、競走成績、距離実績、コース適正の全てに於いて他を圧倒していた。
レースは、フライング気味のスタートから先手を主張したウインフルブルームが逃げ、平均ペースで流れた。トゥザワールドは前を行くアジアエクスプレスをマークして、3コーナー過ぎから差を詰めて行った。しかし、更にこれをマークしていたのが蛯名騎手のイスラボニータだった。
勝負処の第4コーナー、イスラボニータは捲り気味にスパートし、直線に入ると強烈な瞬発力でトゥザワールドを一気に交わして先頭に立った。トゥザワールドも食い下がるが、1馬身1/4届かなかった。
イスラボニータはこれで6戦5勝、重賞3連勝で皐月賞を制した。フジキセキ産駒はこれまで皐月賞を3頭が2着しているが、最後の世代で3歳クラシック初制覇を達成した。フジキセキ自身、皐月賞を目前にして屈腱炎を発症して引退しており、不思議な縁を感じる。産駒は総体的にマイル以下の活躍馬が多かったからか、イスラボニータは皐月賞前に、DNAによる距離適性検査「エクイノム・スピード遺伝子検査」を受けていた。結果は、「中距離に適性あり」だった。

3着には逃げたウインフルブルームがアジアエクスプレスを差し返し、更に猛追するワンアンドオンリーをアタマ差抑えた。同馬はダービーでの穴馬という評価をしていたのだが…。
因みに血統論者として、もしもアジアエクスプレスが連対するようなことがあれば、今の仕事を辞める覚悟だった。彼には、チャンピオンとして輝ける、別の場所があるのだ。
今日を最後に中山競馬場は改装工事に入り、次回は12月のクリスマス開催となります。
