ジェット気流 | Pilot-Sakiのブログ

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皆さんのコメント嬉しいです。

前回の記事でちょこっとだけ書いたジェット気流

 

うまく乗れれば(入れれば)、

新たな記録を生むこともできるんですね

 

「BA機が大西洋横断の最短記録」

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200210-51439524-bbc-int

 

 

もちろんこの反対方向を飛ぶのロンドン-NY経路は、

強い向かい風になりますので

同じような高度を飛ぶ場合は

反対に最長を記録してしまいますが

 

 

 

 

このジェット気流

 

冬場に強くなり、

 

日本の国内線はもちろん、

 

南から冬場の日本へ向かう時も避けては通れないのです。

 

 

 

真上から解析して図に起こすとこんなふうになります(緑色の線)。

 

 

 

うまく自分の飛行経路と高度がこのジェットのラインと一致すれば

効率よく東へ飛ぶことができますが

 

まぁこれがなかなかやっかいです。

 

というのも、

ジェット気流の縦方向の構成がなかなか複雑で

 

ジェット中心部での揺れはほとんどありませんが

 

その上下や南北にある他の気塊との境界面では対流雲が発生していたり、

雲は無くとも風向(温度)の変化があり大きな揺れを伴うからです

 

 

 

断面図にするとこんな感じ

 

 

 

 

そのため、

 

特に日本へ飛ぶ際には

 

 

入手可能な解析図を見て 

 

 

大した性能のない脳みそを駆使し

 

頭の中で自分がこれから進入しようとするジェット気流(とその周辺)の

 

 

 

大気のイメージを掴みながら

 

 

 

飛ばないといけません。

 

 

解析図の精度は高いのですが、

 

もちろん完璧ではありません。

 

機上で得られる情報(風向風速、気温とその変化)、

 

他機からの報告、

 

自分の経験そしてニオイ(笑)を加味して、

 

なるべく揺れずに効率よく飛べる高度や経路を選びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうか皆さん、

 

冬場、

 

 

日本の空を東西に飛びまくっているPロットの人達

 

尊敬してあげてください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話は変わりますが、

 

新型肺炎の流行、

まだとどまる気配がありませんね。

 

シンガポールの航空会社は軒並み中国へのフライトを取りやめています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国経済への依存度が高いこの国

 

 

相当の経済損失になっていることは間違いありません

 

 

早く収束してほしいものです