私は乗りテツである。


乗りテツは、一般の人達とは異なった視点で鉄道を観る。


それが、良い点も悪い点もある。


良い点の例として、時として鉄道を使いやすくするアイデアや発想を持っている事である。


品川に東海道新幹線の駅がある。


これは、品川に駅が出来るずっと前から、多くの鉄道愛好家(マニアという言葉を極端に嫌う人も多いので、あえて愛好家と表記)が、品川駅の利便性を指摘していた事だ。


また貨物線を利用した湘南新宿ライン。


特急列車の回送を利用した、いわゆる通勤ライナー。


これらも鉄道愛好家の提案が実現した例である。


いまや立派に市民権を得て、JR各社の利益に貢献している。


一方で、悪い点として、鉄道愛好家は趣味的要素を追求するあまり、経営的な視点で鉄道を捉えない事がある点だ。


鉄道会社は言うまでもなく営利企業である。
(ボランティアではない)


公共の乗り物だが、利益を追求するのが当然。


しかし、夢があってもおおよそ利益が出ないであろう事まで要求(希望)する事がある。


例えば、日本一周の寝台特急に乗ってみたいとか。


そこでこの本。


山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?/中嶋 茂夫

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とても面白い。


自称乗りテツの著者が、鉄道を経営的な視点で捉えた内容。


基本的な運賃計算などの鉄道の知識がある人には、理解出来るであろう。


私は将来経営者になるべく、財務諸表の読み方や、税務、経営・マーケティングなどの知識は身につけているが。


この本を読むと、


なるほど~


と改めて感心してしまった。


やっぱり、鉄道を経営的な視点で全く観ていなかったんだと改めて感じた。


つまり。


私は乗りテツなんだな。